【特別企画】その機能性や薄型デザイン、音質をフルに活かす

VGPヘッドホン大賞受賞! OPPOのポタアン「HA-2」をDAC用途や据え置きでも徹底活用

高橋 敦

前のページ 1 2 3 4 次のページ

2015年07月01日
OPPOのヘッドホン関連製品の連続レポートの第2回目は、ポータブルヘッドホンアンプ/USB-DAC「HA-2」を徹底使いこなしを検証。ポータブルUSB-DACとしてアナログポタアンとの“3段組”システムを組んでの試聴から、据え置きオーディオシステムに組み込んでの使用まで、HA-2のポテンシャルをとことん引き出してみた。

OPPO「HA-2」 ¥OPEN(市場想定価格39,000円前後)

>>各製品の組み合わせ&レビューはこちら
■アナログポータブルヘッドホンアンプと組み合わせる
HA-2 × Cypher Labs「AlgoRhythm Picollo」
HA-2 × ORB「JADE next」
HA-2 × FOSTEX「HP-V1」
■据え置きオーディオシステムに組み込む
HA-2を据え置きHi-Fiオーディオシステムに組み込んで聴く

■OPPOのDAC内蔵ポタアン「HA-2」を様々なアプローチで使い倒す

昨年からヘッドホン市場に向けた製品の投入を開始したOPPO。超ハイスペックのデジタル部に昨今稀有なレベルの充実度を誇るアナログ部を合わせた多機能USB-DAC/ヘッドホンアンプ「HA-1」、いきなり平面駆動型に挑戦してのその完成度に驚きの「PM-1」「PM-2」と、どれもが話題を集め、評価を得ている。

OPPOの平面磁界駆動型ポータブルヘッドホン「PM-3」とHA-2

そのOPPOからヘッドホン分野第2弾として投入されてきたのが、ポータブル用途を想定した密閉型ヘッドホン「PM-3」と、そして今回紹介するポータブルヘッドホンアンプ「HA-2」だ。今回は単体ポータブルでも十分な完成度のそのHA-2を、他の機器と組み合わせての使いこなしでさらに楽しんでみようという提案&検証企画だ。

冒頭にまず述べておくと、個人的にはOPPO「HA-2」の妙はその“パッケージング”にあると思う。このモデルは非常に高機能で多機能だ。しかし、それだけではないことにHA-2の「ならでは」がある。例えば、その薄さや装丁のように目にも手にもなじむデザイン。あるいはちょっと便利なモバイルバッテリー機能。オーディオとしての本質的な機能やクオリティを備えつつ、それだけで良しとはせず、日々を共にするアイテムとしての心地良さやもう一押しの便利さも備える。それが今回のような使いこなしの幅の広さにも繋がる。より多くの方に、より快適に使ってもらえるオーディオ製品に真摯に取り組んだことが伺える“パッケージング”なのだ。

■スタイリッシュな薄型ボディに秘められたポテンシャル

それではHA-2の概要を押さえておこう。何はともあれ最大のポイントは薄型でスタイリッシュなその筐体デザイン。重さは適度にあるが縦横は今時の大画面スマートフォンとだいたい同じくらいだ。薄さもあって、スマートフォンと重ねて使うのに実にちょうどよい。本の装丁やブックカバーを模したという革張りも、外観や手触りの魅力を増している上に、重ねて使う場合にお互いを傷付けずにしっくり合わさるという実用性も備えている。

HA-2の薄型ボディはレザーカバーと相まって手になじむ

本体下部にUSB-A端子、USB-micro B端子、入力切り替えスイッチを搭載

スペック的にもPCM 384kHz/32bitやDSD 11.2MHzまでも再生可能という最先端仕様を備える。iPhoneとの組み合わせでも、カメラコネクションキットを経由せずにLightning直結でそのスペックを叩き出すことも特筆できる。自然な範囲で最大限の効果を生み出す「Bass boost」スイッチも実用的だ。そしてモバイルバッテリー機能。本機があれば別途にモバイルバッテリーを持ち歩く必要はなくなるので、外出時の手荷物の増減は差し引きゼロ。持ち歩きやすいだけでなく、持ち歩く理由を与えてくれるポタアンだ。

それでは本題の提案&検証に入っていこう。まずはHA-2のUSB-DACとしての機能を最大限活かした「アナログポタアンとの組み合わせ」を検証した。

■HA-2の最新デジタル部と薄さを活かしてアナログポタアンと組み合わせる

HA-2はヘッドホンアンプ/USB-DACとして、単体で優れた性能を持っている。iPhoneとLightningケーブルで直結すれば、素晴らしいサウンドを楽しめる。フルスペックを備えたポタアンながら、同時に薄さも両立したことで、シンプルかつ高音質なポータブル環境が構築できる。筆者もポータブル環境をシンプルにまとめたい派で、同様のユーザーにとって薄型デザインでかさ張らないHA-2はとても魅力的だ。

一方で、HA-2はヘッドホン出力とは別個にライン出力を搭載する。ポータブルUSB-DACとして使うことができる。ライン出力を使ってアナログポータブルアンプを組み合わせれば、単体とはまた異なるサウンドを楽しめるはずだ。

先ほど筆者はポータブル環境をシンプルにまとめたい派だと言ったが、一方で複数段重ねの大規模ポータブルシステムを、あえてポータブルで利用するユーザーもいる。その「普通じゃない感」に、マニアのみ味わえる楽しみがあることも事実。ポータブルシステムでDACやヘッドホンアンプを組み合わせることで、自分なりのサウンドに追い込んでいくことも魅力だろう。

このマニアックな3段重ねと、スタイリッシュかつ薄型デザインのHA-2はまったく別ベクトルに思えるかもしれないが、実はHA-2は3段重ねと好相性なのである。なぜなら、薄くて革張りで「重ねやすい」のだから!ソフトウェア的な設定画面での切り替えではなく、物理的に別口で出力固定のライン出力端子も用意する点で接続性も高い。前述のようにデジタル段の能力が最先端なので、その部分だけを使うにしても十分魅力的だ。たとえば、ちょっと眠っていたアナログポタアンをHA-2の最先端のDAC部と組み合わせて、改めてそのサウンドを楽しむなんて使い方もできるはずだ。

ということで、次のページから、個性の異なるアナログポータブルヘッドホンアンプ3機種との組み合わせを試していこう! ヘッドホンはOPPO「PM-3」を組み合わせた。

アナログポタアン3機種と組み合わせテスト

前のページ 1 2 3 4 次のページ