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PCやテレビとの組み合わせを試す

TEAC「HR-S101」レビュー − Referenceの系譜に連なるハイレゾ対応コンポ

2015/01/15 折原一也
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■ティアックが放つハイレゾ入門モデルの決定版

魅力的なオーディオコンポーネントを次々と送り出すTEAC。今回紹介する「HR-S101」(関連ニュース)は、そんなティアックが今最も盛り上がりを見せているPCオーディオを見据えて投入したハイレゾ対応の小型コンポで、USB-DAC機能も搭載したモデルだ。

TEAC「HR-S101」¥OPEN(予想実売価格46,000円前後)

ティアックは近年、「Reference」シリーズを始めとした、小型筐体による設置性と高音質を両立させたデスクトップオーディオの定番ブランドとして地位を確立しつつあるが、今回紹介する「HR-S101」もその系譜に連なるモデルだ。

米国では単体小型コンポーネントとして発売されているメインユニット「AI-101DA」は、USB経由によるPC直結に対応したDAC搭載アンプ。アンプ部は26W+26Wの高効率Class-Dアンプでファンレス設計を実現、搭載DACはクオリティに定評のある「BurrBrown PCM1796」を採用し、176.4kHz未満のサンプリング周波数の信号を2倍にオーバーサンプリングするアップコンバート機能も備える。入力端子はPC接続向けのUSB端子のほかにも、光デジタル端子2系統とアナログライン入力端子、そしてサブウーファー・プリアウト端子まで装備。前面にはヘッドホン出力端子も搭載している。

DAC搭載アンプ部「AI-101DA」

AI-101DAの背面端子部。多くの端子を凝縮して配置

そして、ユニークなことにBluetooth接続にも対応し、aptXコーデックによる高音質なワイヤレス再生も可能だ。小型コンポーネントでありながら、多種多様な機器との接続性を凝縮している。

組み合わせられるスピーカー「LS-101」は、2cmのソフトドーム型トゥイーターと7cmのコーン型ウーファーを搭載し、背面にバスレフポートを搭載した2ウェイスピーカー。116W×182H×167Dmmというサイズはコンパクトだが、小型スピーカーの設計には定評のある同社だけに、モノとしての作りはしっかりとしている。

スピーカー部「LS-101」

LS-101の背面端子部

■PCとの接続でハイクオリティなハイレゾ再生 ‐ デスクトップオーデディオとして最適なサイズ

今回「HR-S101」をレビューするにあたって、筆者が真っ先に試してみたいと思ったのが、デスクトップに置いたPCと接続し、ハイレゾ再生を行うスタイルだ。デスクトップオーディオとして最適なサイズである上に、メインユニットを縦置きした際には高さがスピーカーとぴったり合って、省スペース設置も行えるためだ。

DAC内蔵アンプ部を縦置きした際は高さがスピーカーとぴったり揃う

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