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【特別企画】横方向への台形補正にも対応し設置性アップ

BenQの高コスパ プロジェクター「W1070+」 − 使い勝手も大幅向上した注目機の実力に迫る!

公開日 2014/11/19 11:30 鴻池賢三
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なお、映像が明るいといっても、「スタンダード」モードでは、白が飛んでしまったり、色調が不自然になるような不具合はなく、極めてナチュラルな映像が得られる。

テスト時の様子

次に、部屋を暗室にして画質のチェックを行った。DLP方式の特長である、画素間の隙間が極小で格子が目立たない滑らかな映像は、スクリーンに接近して視聴する大画面派にもオススメできる。

黒が充分に沈んで色付きが無く、暗部の階調表現が豊かなのもDLP方式のメリットで、この価格帯で良質な「黒」を楽しめるのは嬉しい。試写したBD映画「オブリビオン」のチャプター14、緑の木々に囲まれた湖畔のシーンでは、僅かながら映像が荒れたようなノイズを感じるが、表情などピントが合っている部分はシャープに描写、ピントが合っていない背景はボケ味を素直に表現出来ており、奥行きのある上質な映像が得られた。緑の色彩も透明感を伴って爽やかで、ナチュラルな映像美が楽しめた。

映画視聴時は色温度を「低」に、シャープネスを「0」にすると、より柔らかく素材の持つ風合いを引き出す事ができた。CGアニメ作品では、明るさと鮮やかな色彩表現によって、スクリーンに映し出される世界に惹き込まれるかのような映像美が堪能できた。特にアニメファン、ゲームファンにお勧めしたい高画質である。

画質調整メニュー

DLP方式のプロジェクターで気になりがちな、色が虹のように割れて見るレインボーノイズは、夜景のように、黒がメインで光が点在するような一部のシーンでしか認識できなかった。レインボーノイズに敏感なユーザーも、最新の「W1070+」を体感してみて欲しい。

■内蔵スピーカーも進化

この価格帯のコンパクトプロジェクターで標準的な機能となりつつあるのが、スピーカー機能だ。レコーダー、プレーヤー、ゲーム機などからHDMI入力すれば、ほかにオーディオ機器を用意しなくても音を聞くことが出来て便利だ。

一方、音量や音質については、オマケの域を出ない製品が多いのも事実である。そこでBenQでは、音に関するユーザーの要望を元に、「チャンバー型」と呼ぶ大幅な改善を施したと自信を見せる。その成果はどうだろうか。

次ページ豊富な端子類を備えあらゆるシーンに適応できる柔軟性

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