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<山本敦のAV進化論>第14回

アニメ見放題「アニメパス」などau新サービスのねらいを担当者に訊く

公開日 2014/06/25 11:30 山本 敦
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このような形でスマートパスの会員向けに限定イベントを実施し、イベントで撮影した動画をビデオパスで配信するなどの連携コンテンツの制作も検討されている。「スマートパスは大きなビジネスになっているので、ここに基点を置きながら色々なパスサービスに広げていきたい」と繁田氏はプランを語る。

インタビューのようす

これまでには独自のコンテンツとして「LISMOドラマ」の制作も行ってきたが、コンテンツから見た時の幅広い周辺情報を提供し、ネットワーク品質や便利に楽しめる、端末も含めたトータルのサポートでauとして“差を付ける”ことにいまは注力しているようだ。

現在スマートパスは約1,000万人の会員を集めているという。そのサービスを基点に、新しいサービスをアドオンしてくことで、コンテンツ事業の拡大を図ることが可能になる。モバイル向けの動画サービスに親しみのないユーザーにとっても、気軽にビデオパスが体験できる仕組みが出来ているという。

「スマートパスに集まるユーザーの方々に対して、ビデオパスをアピールしていく仕掛けもつくっています。単にスマートパスのメインメニューにビデオパスの入口を置いているだけでは反応してもらえないないので、“新作タイトル入荷”であったり、“いま流行っている作品”など、キャッチーな文言をスマートパスの接点上に投げ込むことによって導線をつくっています。スマートフォンで動画を見るというカルチャーも一般化しているので、ビデオパスのラインナップが体験できる無料動画を置いておくことも効果的と考えています」(繁田氏)

このように、同社ではスマートパス加入者に向けてビデオパスへの追加加入などをアピールする施策を展開しているわけだが、それでは、スマートパス登録ユーザー以外にはどんな形でビデオパスのプロモーションを行っているのだろうか。

「auショップの店頭にて、デモ機などを展開してビデオパスを体験できるようにしています。また、新規や機種変更など端末の購入者に優待カードをお配りして、そこから加入されたお客様は通常14日間の無料期間が30日間となる施策も実施中です」(繁田氏)


■ユーザーのデバイスに合わせて一番快適に動画が見られるように調整

4G LTEサービスの登場により、モバイル端末で利用できるネットワーク品質がさらに高まり、auが推進する“大画面スマホ”の人気も高まっていることから、ユーザーが動画コンテンツをモバイル機器で楽しみやすい環境が整った。そのような環境の中で、auの強みはどこに見つけられるのだろうか。

次ページ無料体験期間延長などのPR施策も

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