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野村ケンジが聴く

【レビュー】JVC初のポタアン「SU-AX7」をAK240とiPhoneで音質チェック

公開日 2014/06/04 16:00 野村ケンジ
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音色傾向としては、ピュアオーディオライクな、聴き心地の良いキャラクター。「AK240」ならではの高解像度感が巧みに活用されているのだろう、丁寧で細やかな、響きの美しいサウンドを聴かせてくれる。ヴァイオリンやアコースティックギターそのものがワンランクもツーランクもグレードアップしたかのようだ。

本体の底面

続いて、プレーヤーは「AK240」のまま光デジタル接続に変更。こちらは、ダイレクト感がグッとアップすると同時に、キャラクターもハッキリしてくる。表現のきめ細やかさはそのままに、低域の押し出し感が強い、躍動的な演奏となってくれるのだ。特に、ヴォーカルの“熱気”ある歌声にはかなり惹かれる。光デジタル接続での利用も、大いに楽しめそうだ。

そして、iPhoneデジタル接続も、かなりのクオリティを持ち合わせている。iPhoneの内蔵ヘッドホン出力と比較するのがかわいそうなくらい、解像感や抑揚表現に秀でたサウンドが堪能できるのだ。

特に、高域特性が秀逸。金管楽器やシンバルなどの音がとても聴きやすくなっているのに、インパクトはしっかり増しているのだ。おかげで、演奏自体がとてもダイレクトに感じられるとともに、ノリの良い、グルーブ感良好な演奏に生まれ変わっている。こういった、聴いてて楽しくなる音楽表現は、それだけでも充分に魅力的と感じる。

ポタアンであっても、オーディオ機器として音質にいっさいの手抜かりはない。デザインや「New K2テクノロジー」、PC用のUSB DACとしても活用できる機能性もさることながら、やはり「SU-AX7」最大の魅力はそのサウンドだ。なかでも、JVC製ウッドドームイヤホンのフラッグシップモデル「HA-F850」との相性はバツグンなので、こちらを使っているユーザーには、太鼓判でオススメさせてもらおう。

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