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aptX対応のBluetoothも内蔵

デノンの台座型テレビスピーカー「DHT-T100」を高橋 敦がレポート

公開日 2013/12/11 10:30 高橋 敦
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DHT-T100から再生したBD『ゼロ・ダーク・ダーティー』を再生すると、ヘリ内での兵士達の会話や装備を整える細かな物音の聴こえ方においても本機の大きな強みが確認できた。爆音が場面の背景を支配しているにも関わらず、声や物音がそれに埋もれずに届いてくるのだ。一方で、不自然な強調感があるわけではない。声には自然な厚みや暖かみがあり、物音も金属の音であってもわざとらしい鋭さはない。それぞれの音を自然に充実させた上での、豊かな情報量だ。

今回の取材ではBDレコーダーの光デジタル出力を本機に入力した

なお声や物音の自然な充実は、こうした繊細な音を柔らかなタッチで描き出すアニメ作品『言の葉の庭』(BD)でも、さらに確認できた。自然な再現はやはりこのDHT-T100の強みと言える。

一方でバーチャルサラウンドによる空間再現については、極端な移動感は控えている印象だ。ただ、低域が充実しているので、スケール感はしっかりと描きだしてくれる。

■小型テレビと合わせた印象もチェック

リビング用途を想定して最初は47型テレビと組み合わせてみたが、次はパーソナル用途やセカンドテレビとの組み合わせを想定して、32型テレビ(東芝32S7)と組み合わせてみた。実際に設置してみると、テレビも本機もコンパクトで実に収まりがよい。これ以上小さいとやや台座の方が大きく感じてしまうだろう。

DHT-T100に32型テレビを設置したところ

このサイズのテレビでは、今回組み合わせたモデルのように光デジタル出力を搭載していない場合も多い。その場合は、BDレコーダーなどからの光デジタル出力接続と接続するか、あるいはテレビのヘッドホン端子と組み合わせることになるだろう。

ヘッドホン端子からの接続はアナログ接続となるため、光デジタル接続に比べれば音は当然甘くなるし、サラウンド感も弱まる。しかし、この画面サイズには十分な大きさの音場を描き出してくれる。試聴距離も近くなるため、臨場感もかなりのものだ。本機を使ってのミニマムなシアターシステムを構築するのもいいだろう。

本機は、テレビ直下ではなくラックの中に設置することも考慮されている。本機はリアバスレフであるので後ろや左右が密閉されているタイプのラックとは相性が悪いと予想されるが、試聴時に用いた開放型のラックでは、そちらへの設置でも音への大きな悪影響は感じられなかった。

写真のようにテレビを直接本機に設置するのではなく、テレビを置いたラックの中に本機を設置するということも可能だ

■Bluetooth接続で音楽再生のクオリティもチェック

最後にBluetooth接続で音楽再生を確認した。モードは「ミュージック」を利用。
ややざっくりとしたタッチではあるが、中低音の厚みをベースに音色の太さがあり、それでいてスピード感も損ねない、良質な表現力だ。

スマートフォンをBluetooth接続しての音楽再生も可能。対応スマホと利用すれば、apt-Xにも対応している

エレクトロダンス系のサウンドだと、音色のジリジリと歪んだエッジ感は少し緩むがそれでも十分にクリア。バスドラムやベースの「ドゥン」という沈み感は、音色自体の大柄さも響きの大きさも良い具合に派手に出してくれる。ボーカルは輪郭が少し甘いが、こちらも映画の台詞と同じく厚みや暖かみが際立つ。

DHT-T100で一通りのソースを再生してみて一番の印象は、ワンボックスシステムでありながら中低音がとても充実していること。迫力が増すだけではなく、声の肉声感が増し、聞き取りやすさも格段に上がる。よって、映画鑑賞だけではなく地上波放送のテレビ番組を見るときにも効果が大きい。テレビ内蔵スピーカーにちょっと物足りなさを感じたら、ぜひ検討してみてほしい製品だ。

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