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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第61回】絶対領域 OF ROCK! ロックなヘッドホンでロックの名曲を聴く

公開日 2013/09/27 10:27 高橋敦
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Motorheadphones Motorizerで、「Ace Of Spades」を聴く

気分よく、続いてMotorheadphones Motorizerだ。

ルックス面は…何はともあれハウジングにあの「ウォーピッグ」が描かれていることがポイントだ。全体にはMarshall Monitorのような上質感指向ではなく、ざっくりとした造り。この点は狙ってやっている面が大きいだろう。

ウォーピッグ!問答無用でワイルドな雰囲気を醸し出す

使い勝手の面ではフィット機構とケーブルが注目点。本機はヘッドバンドの長さ調整機構を備えず、自動調整機構を採用している。自動調整といっても複雑なものではなく、柔軟な素材のウイング部が自然に動いてフィットするという仕組みだ。とにかくこれのおかげでヘッドバンド調整の煩わしさがない。

イヤーパッド表面はベロア系の素材。装着感も悪くはない

このウイング部分が素材自体の弾力で動いて頭にフィットする

ケーブルは交換可能。3ボタン&マイク搭載で長さ1mのケーブルと、通常の長さ2.5mのケーブルが付属する。

ケーブルは根元からではなくこの部分での着脱式となっている

では実際に聴いていこう。

Black Sabbath「War Pigs/Luke's Wall」

まずはBlack Sabbath「War Pigs/Luke's Wall」。音楽性は特には重ならないが、「War Pigs」つながりということで。冒頭からギターの粒の粗さが心地よい。紙ヤスリのようなざらつきよりもさらに目が粗い音色の、その粗さをよく伝えてくれている。こういった要素を聴きやすく整えてくれる(整えてしまう)ヘッドホンもあり、それはそれで魅力があるのだが、このヘッドホンはそういうタイプではない。ダイレクト感があるサウンドだ。

ただし音色はやや明るめになるので、サバスのダークでヘヴィな雰囲気は少し弱まる。ここはそれこそ、モーターヘッドとサバスの音楽性の違いが現れているところかもしれない。

Pantera「Mouth For War」

続いてはPanteraの「Mouth For War」を聴いてみた。メタルではあるがハードコア要素も強いサウンドなので、相性が良いのではないかと期待できる。

こちらもまずはギターの粒の粗さが生かされているのが嬉しい。そして音色の明るさも、明るいのと暗いのとどちらがよいというわけではないが、カラッとした抜けの良さにつながっていて悪くはないと感じられる。ギターのザクザクのキレっぷりも素晴らしく、ワーミーやハーモニクスの超高音の突き抜けっぷりもよい。アンセルモ氏のボーカルもまた粒が粗く、喉で歪ませた迫力が存分に伝わってくる。

強烈なアタックのドラムスもパンテラの特徴だが、そのアタックの鋭さも問題なし。このヘッドホンは中低音の立ち上がりの良さも備えているようだ。

そして最後はもちろん、Motorhead「Ace Of Spades」なのだが…。

…最高ですよ?

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