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指紋認証や進化したカメラ機能を試す

「iPhone 5s」「iPhone 5c」&「iOS 7」ハンズオンレポート

公開日 2013/09/11 18:19 折原一也
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●指紋認証でロック画面から一発復帰

iPhone 5sの目玉機能が、ホームボタンに搭載された指紋認証機能「Touch ID」だ。指紋は最大5つまで登録可能。一人であっても、親指と人差し指などは別々にカウントされる。登録の所用時間は約1分で、登録する指を付けたり離したりを繰り返していくと、指紋情報がセンサーに読み取られ、登録されていく。登録後は約0.5秒程度のタッチ(学習により徐々に早くなるとのこと)で、パスコード入力なしでホーム画面を表示できるようになる。

なおバックライトが消えた状態からホームボタンを押すと、自動的に指紋認証が行われ、一気にホーム画面へアクセスできる。パスコード入力が面倒でロックをかけていなかった人でも、iPhone 5sであればロックをかけて安全に使いながらスピーディーな操作が可能になる。

指紋認証の設定は「パスコードと指紋認証」から行う

指紋を登録完了したところ。登録が終わるまでの所要時間は約1分

指紋を登録したら、ホーム画面に指を押すだけでロック解除することが可能になる


●カメラは「バーストモード」がユニーク

カメラについては、5s/5cともに800万画素センサーとなっているが、iPhone 5sのみ「True Tone」というダブルLEDフラッシュ機能や「バーストモード」という連写機能を搭載。また、両機種ともに「スローモーション」動画撮影にも対応している。またiOS 7の新機能として、正方形の画像を撮影する「スクエア」、さらに撮影時にエフェクトフィルターを設定する機能が追加された。

「バーストモード」とは、秒間10枚で最大999枚まで撮影可能な連写モードのこと。特に設定することなくiPhone 5sのシャッターボタンを押し続けると連写が撮影でき、人が被写体の場合は目が閉じていない、笑っている顔が自動的にベストショットとして選ばれるし、連写した画像を閲覧しながら手動で確認して選ぶことも可能。通常の1枚を撮影したのと同じ800万画素の画像を、すべてフルサイズのままいったん保持するが、選ばれなかった画像は消去される。逆に、写真をいつまでも選ばないと大きな容量を占有し続けることになる。

iPhone 5sは2つのLEDを使って最適な色温度の光を発光する「True Tone」フラッシュを搭載する

iOS 7ではスクエアなど、画角が異なる静止画の撮影が標準カメラアプリで可能になった

「バーストモード」を使えば、iPhoneが最適な写真を選んでくれる

●まるでCMのような演出が楽しめる「スローモーション」

「スローモーション」は、120コマの720p撮影(通常は30コマの1080p撮影)で動画を撮影する機能。再生時には撮影した動画全体からどこからどこまでを「スロー」として再生するかを選択できるようになっており、例えばプールへの飛び込みシーンなら水面に着水する直前まで通常スピード、そこからスローで水しぶきを捉える…というような演出を、再生時に指定できる。この「スロー」の演出は、まるでアスリートの競技やテレビCMを見ているかのようなカッコよさなので、ぜひとも試してみてほしい。

スローモーション撮影を行っているところ

ビデオの再生画面

写真の一覧画面。撮影場所や時期などで写真を閲覧できるようになった

フラッシュについても、iPhone 5sのみ「True Tone」フラッシュとして、周辺の光の色を認識して、2色のLEDフラッシュをうまく組み合わせて違和感のない色を作り出し、発光させる。

写真の閲覧アプリも撮影場所、時期などを自動で分類する機能を加えた。多くの面で新世代の機能を実現したOSへと進化した印象だ。

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