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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第39回】いまどきあえてラジオを推す! IPサイマルラジオの楽しみ方をアツく語る

公開日 2013/03/22 13:53 高橋敦
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■高橋敦はラジオのいまを全力で楽しんでいる

ラジオが面白い。それはいまに始まったことではなく、僕にとってラジオは、過去から現在まで安定して面白い番組を提供してくれてきたメディアだった。近年になって、インターネットのインフラを使ってラジオを楽しめる環境がさらに整ってきたことは本当に喜ばしい。

そこで今回は、ラジオ好きな人がよりラジオを楽しめるように、そしてラジオに興味を持っていなかった方に「そんな風にして聞けるなら…」と少しでも興味を持ってもらえるように、現在のラジオ事情やその楽しみ方をまとめてみようと思う。おなじみのradikoに始まり、その他のIPサイマルラジオ放送サービス、そして僕が超個人的に選ぶ「ラジオ聴取にオススメのスピーカー」まで一気にご紹介したい。

■まずはおなじみ「radiko」のいまを徹底紹介!

現在のラジオにおいてもっとも大きな役割を果たしているのは、やはり「radiko」だろう(http://radiko.jp/)。これはAM/FMの参加民放をインターネットを通じてサイマル放送(同時並行放送)するサービス。このサービスが開始された最大の理由は、受信状況が悪い地域でも番組をクリアに楽しめるようにということだ。

radikoのアプリ版。シンプルなインターフェースだが、ツイートボタンなどいまどきの機能もしっかりと装備

AMラジオの受信状況は、都市部における高層ビルの増加などによってひどく悪化している。僕はかつては埼玉南部、現在は東京多摩部に住んでいるが、どちらも主要なAM民放で良好に受信できるのはTBSのみ。他の局の多くはノイズと音声が半々程度でかろうじて聞こえるという有様だ。ある程度のノイズはラジオの味とは思うが、それにも限度がある。

そこでradiko。インターネットのウェブブラウザまたはスマートフォンのアプリで受信できるradikoは、その地域で本来聴取可能なラジオ局をネット経由で配信。電波では受信できなかった、またはノイズまみれだった局も、安定してクリアな音質で楽しませてくれる。

なお、radikoはIPアドレス等によってリスナーのおおよその位置を取得して、その地域に向けて放送されている局のみを配信する仕組みとなっている。これは各権利者や広告主との合意が地域ごとのものとなっているためだ。(ちなみにAM放送聴取難の解決策としては、最近になってFM放送への移行という荒技も検討され始めている。その際には何放送と呼べばよいのか悩ましい)

アプリの起動時に位置情報が取得されてサーバーに送信されてサービスエリアが判定される

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