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スポーツ/ニュース/映画…“音”の印象はどう変わる?

【レビュー】テレビの音を『お手軽に』強化 − マクセルの“SoundBoard”「MXSP-SB2000」を試す

公開日 2012/07/10 12:03 高橋敦
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■テレビの音を強化するべき理由


世紀のスポーツイベント開幕まであと少し!ご自宅のテレビがいつにもまして活躍する2週間の到来だ。中にはこのタイミングに向けてテレビを買い換えた方もいることだろう。最新テレビの画面の大きさや美しさに大満足のことと思う。

しかしここでひとつ考えてみてほしい。ご自宅のそのテレビ、音はどうだろう?例えばスポーツ中継の大観衆のスケール感や迫力。そして実況の声のクリアさは?ドラマや映画の台詞の表情の豊かさは?


改めて考えてみると、「そういえば画質の素晴らしさほどには音は素晴らしくないなあ」と感じる方もいらっしゃるのではないだろうか。実はそう感じるのも無理はない。イマドキのテレビは音質の面では不利な面を持っているのだ。

テレビと言えば今や薄型テレビ。それが当たり前になったので改まって「“薄型”テレビ」と言う機会も減っているが、とにかく現在のテレビは本当に薄い。そのおかげで設置スペースの奥行は短くてすむし、見た目もスタイリッシュ。液晶パネルや映像エンジンの進化で画質も年々さらに向上しているし、いいこと尽くめだ。

ところがその薄型テレビにもひとつ弱点がある。それが『音』だ。どういうことだろうか?

理由は簡単で単純。現在のテレビは薄型化が進んだために、音を出すためのスピーカーの設置スペースを十分に確保することが難しくなってしまっているのだ。

オーディオに興味のある方はご存知だろうが、スピーカーは基本的には大口径の方がより豊かな低音を生み出せる。またスピーカーを駆動させる磁気回路も、より力強く駆動できる回路にするためには大型の方が有利だ。スピーカー全体の容積も、しっかりとした音を生み出すのに必要な要素である。

ところが現在の薄型テレビ。何しろとても薄いものだから、大型スピーカーを搭載する余地がない。テレビ各社はスピーカーの形状や数を工夫するなど様々な手法でその不利を補ってはいる。薄型テレビの音質は年々改善されてきているのは確かだ。しかしやはり根本的にスペースが足りないので、最初に述べたように、画面の大きさや綺麗さに音が追いつかない状況はまだ残っているのである。

さてでは、テレビの音をその画面の大きさ綺麗さに追いつかせるためにはどうしたらよいのか?

そこで登場するのがテレビに増設するスピーカーシステムだ。テレビの中に十分な性能のスピーカーを内蔵できないのなら、テレビの外に追加すればよい。そんな製品のひとつが今回紹介するマクセルの“SoundBoard”「MXSP-SB2000」だ。

“SoundBoard”「MXSP-SB2000」(※最大出力70W)

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