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NA7004などの機能・音質をリアルレポート

【ユーザーレポート】マランツのネットオーディオ機器を読者4名が自宅で体験!

公開日 2011/11/18 10:00 構成:編集部
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もう一度、音楽に出会えた
「NA7004」モニターレポート 奈良県 Y・K様

もういちど、音楽に出会う。まさにそのコピーの通りになってしまいました。

元来、機械好きの音楽好きで、中学の頃からオーディオにはまり、学校では吹奏楽でパーカッションを担当していました。

そんな私も結婚後二人の娘に恵まれ、オーディオのオの字も出ない生活を送り、代わって仕事ではPC(Windows)にどっぷりハマり、プライベートではMacが自宅で増殖(笑)、そして初代iPodの発売とともにまた少しずつ(本当に少しずつ)音楽に戻り、自宅建替えを機に、軽めのホームシアターを目指し現在の構成に至ります。

BDで映画やライブを楽しむほか、MacのiTunes(Apple lossless = ALAC)でJAZZやRockを聴いていましたが、期待していたほどの音が出てきません。音質改善のためSACDプレーヤーを購入しようか、それともネットワークオーディオを始めてみようかと悩んでいたところ、今回のモニタープレゼントに当選しました!

NA7004到着です。嬉しいですねぇ

箱を開けるときはいつもワクワクしますね

■iPhoneとのUSBデジタル接続で音質の高さに驚き

NA7004を導入後、まだ二週間ですが、まさに「もういちど、音楽に出会う」状態になってしまいました。音楽を聴くことが本当に楽しい。NA7004、本当に素晴らしい製品に出会えました。

到着後、まずは仮設置。手持ちのAVアンプ「SR8002」と同じmarantz製品だけあって、しっくり落ち着いた雰囲気でイメージ通りです。すぐに試したのがiPhoneとUSB直結での接続。NASが間に合わず、まずはどんな音がするのかと、ワクワクしながら再生すると非常に素晴らしい!音の定位感と解像感とスピード感がいままでと格段に違います。

まずはiPhoneのUSB接続で試聴

NA7004のスタート画面。Apple信奉者としては「Hello」の文字に反応します

JazzとRockのボーカル物を中心に何十曲か聴いていくと、ボーカルがまさにセンターで口を開けて歌っているような音像定位感があり、「センタースピーカーが鳴っているのではないか?」と見(聴き)紛うほどで、実際鳴っているはずがないのに、センタースピーカーまで確認しに行ってしまいました。

marantz製品はデザインが素晴らしい!

SR8002との調和も良い感じです

これまでスピーカーの距離や角度を何度変えても得られなかった音が、目の前に広がります。これまで聞いていた音(Mac mini(iTunes)→光→SR8002)はなんだったのでしょうか...。

それぞれの楽器の音が鮮明になり、例えばドラムのハイハットの粒立ち感やスピード感はいままで味わったことがありません。まさか同じ音源とは思えない再生能力です。

音量を上げていっても破綻することなく、五月蝿さがまったくありません。使い古された表現ですが、この音源(CD→AAC)にこんな音が入っていたんだ!と強烈に感動しました。こんなに簡単な接続なのに、すでにアンプにもスピーカーにも「今までごめん」って感じの音が鳴ります。

リビング全景です

■NASからの楽曲再生でさらなる音質向上に驚き

はじめはこんな感じで喜んでいたのですが、人間贅沢なもので、だんだんと耳が欲張りになってきます。

iPhone(USB直結)でこれだけ良い音ということは、NASからの再生はどれほどの音が出てくるのでしょうか。

で、翌日到着したNAS、BUFFALO「LS-X2.0TL」でテスト。リッピングにはXLD(X Lossless Decoder)を使用してFLACに変換します。iTunes以外でのリッピングは初めてですが非常に簡単です。早速お気に入りのRon Carterの50周年記念アルバム「the world of ron carter」を変換し、試聴。

…なんでしょうか、この透明感のある音の広がりは!

Ron Carterの巧みなウッドベースの低音からビブラフォンの優美な高音まで、全域にわたり難なく再生してくれます。だんだんと昔のオーディオの記憶が戻って来ました。

スピーカーの配置方法やケーブルのつなぎかた一つで音が変わる楽しみがある一方「本当にプレーヤーからいい音が拾い出せているだろうか?」という疑問がいつもつきまとっていました。NA7004はまさにアルバム制作者が意図した音作りをそのまま再生してるのではなかろうか、と思えます。少し大袈裟な表現になりましたが、ヘッドフォンで音量を上げて聴いても、それくらい心地よいストレートな音が出てきます。

■「無音」であることもネットワークオーディオのメリット

もう一つ思わぬ心地よさを感じたのが「無音」。CDのようにトレイやモーターなどの動作部がないので、全くの無音状態から楽曲の第一音目が鳴り出します。

お気に入りの楽曲をリモコンやiPhoneで操作し、真夜中の静寂の中で聴く時に、この「無音」であるということがどれほど心地よいかは、経験なしには語れないと思います。PCではファンなどの微弱な音が混じりますが、NA7004ではそんな音は存在しません。私の環境ではルーターもNASもクローゼットに格納してあるので、これも無音化に貢献しています。

■アップルの使いやすいUIが使えるAirPlayも魅力

AirPlayは予想以上の音質です。操作感が快適なiPhone 4Sを音源に、二人の娘はお気に入りの楽曲をアルバム順や自分で作ったプレイリストあるいはジーニアス(Appleがライブラリ内で前曲に合った楽曲を選定して再生する機能)で楽しんでいます。このあたりは一日の長があるAppleの機能が素晴らしいですね。とは言え、聴き込みたい時にはやはりNASからの再生です。iPhone側にALACを入れておいても、USBでつないだ際との音質とは解像度が違います。

家内もAirPlayで簡単に高音質を楽しめます!

Apple好きの音楽好き家族四人は好きなアーティストでAirPlayの取り合いです(笑)



今回、モニターに当選した嬉しさとあまりの音の良さに、調子に乗って周辺環境を整えまし た。 テレビラックに空きがなくなりラックを新調。学生時代に憧れたYAMAHAのGTラックGTR- 1000を導入(marantzのレポートに他社製品ですみません(^^;;)。

調子に乗ってラックまで買ってしまいました(NA7004近景)

ラックで音が変わることは知っていましたが、これには目から鱗でした。普段興味を示さない家内が「なんかさらに音が良くなったね」と嬉しい一言。確かに音が引き締まり、低音域がまったくブレません。こうなるとオーディオの愉しみが炸裂で、ケーブルもRCAはもちろんLANや電源まで変えたくなるから不思議です。完全にオーディオ熱が戻ってしまいました。

RCAにLAN、配置換えに伴いHDMIも新調です

まさかオーディオ用LANケーブルまで手を出すとは...(笑)

まさに「もういちど音楽に出会う」は、イコール「もういちどオーディオの愉しさに出会う」ことだったんですね。本当に素晴らしい製品です。これからも音楽を魅力的に奏でる製品を生み出していただきたいと思います。

次ページ音質向上や操作性向上に満足 − NA7004レポート

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