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4K/HDR動画撮影に対応

ニコン、AF性能を進化させたデジタル一眼「D780」。像面位相差AFを初採用

公開日 2020/01/07 15:46 編集部:押野 由宇
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ニコンイメージングジャパンは、デジタル一眼レフカメラ「ニコン D780」を、1月24日より発売する。予約販売受付は1月9日10時より開始。価格はオープンだが、税込275,000円前後での実売が予想される。

「D780」

D780は進化したAFシステムをはじめ、プロフェッショナルモデルから引き継いだ高い性能や多彩な機能を搭載した、「ニコン D750」(2014年9月発売)の後継機種にあたるデジタル一眼レフカメラ。レンズマウント方式はニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付)となる。

AFシステムをD750からさらに強化し、ファインダー撮影時のAF性能が大きく向上。ファインダー撮影用に搭載される51点AFシステムは、「ニコン D5」のAFアルゴリズムをD780用に最適化。「オートエリアAF」時の被写体検出性能をアップさせている。また、画像処理エンジン「EXPEED 6」の高演算能力により、180KピクセルRGBセンサーを用いたアドバンストシーン認識システムが進化。撮影シーンや被写体をより詳細に解析できるようになり、「3D-トラッキング」の動体追尾性能が向上している。

また、ニコンのデジタル一眼レフカメラとして初めて像面位相差AFを採用。ライブビュー撮影時には、像面位相差AFとコントラストAFを状況に応じて自動的に切り換えるハイブリッドAFシステムが、撮像範囲の水平、垂直約90%の広範囲をフォーカスポイント273点でカバー。動画撮影時にスムーズで高精度な追従性能を発揮する。

静止画撮影のオートエリアAF時には、人物が動いている場合でも瞳を正確に認識してピントを合わせられる「瞳AF」に対応する。また、動画撮影時のAF速度、追従感度の調整もでき、撮影意図に合わせたスムーズなピント合わせが可能としている。

有効画素数2450万画素、像面位相差AF画素搭載の裏面照射型CMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 6」を採用することで、最高常用感度ISO 51200を達成。また、4K UHD対応のHLG方式のHDR動画撮影にも対応する。シャッタースピードは1/8000秒〜最長900秒(15分)まで露光時間を設定することが可能となっている。

バッファーメモリーも大容量化。最高約7コマ/秒の高速連続撮影時には、14ビットロスレス圧縮RAWでも「D750」の約4倍となる約68コマの連続撮影が行える。また、撮影モードがMのときカスタムメニューで最長900秒まで設定できるので、天体撮影などの長時間露光撮影にも最適とする。

カメラボディは、カメラ上面と背面カバーにマグネシウム合金を採用したモノコック構造を採用。高い剛性と耐久性を達成するとともに、本体質量は約755gと軽量化を図っている。加えて、ボディの各所に効果的なシーリングを施すことで信頼性の高い防塵・防滴性能を確保。また、使いやすさに配慮したボタン配置と、指がかりの良い握りやすいグリップで操作性を向上した。

ほか、低消費電力設計で1回の充電で約2260コマ(CIPA規格準拠)の撮影に対応。画像モニターには「ニコン D850」同等のチルト式3.2型約236万ドット画像モニターを採用し、タッチパネルによる操作に対応する。

チルト式ドット画像モニターでのタッチパネル操作が可能

記録媒体はSDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード(SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカードはUHS-II規格)に対応する。

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