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今年70回目の歴史ある販売店向け記念行事

パナソニックが「優秀ご販売店様感謝状贈呈式」開催。全国559店が栄誉に輝く

公開日 2023/06/08 17:03 PHILEWEBビジネス 徳田ゆかり
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「ピアレキタガワ」社長の北川恵司氏

■販売店「ピアレキタガワ」の活動事例 そのイメージアップの取り組み



優秀販売店による、取り組み事例の講演も行われた。登壇者は、滋賀県長浜市のパナソニックショップ「ピアレキタガワ」の2代目社長である北川恵司氏。同店は今回、関西地区の特別優秀店賞を受賞。北川氏は松下幸之助商学院の33期生で、卒業後に入店、2015年に父親と交代し現職に就任した、現在39歳の若手経営者である。

「ピアレキタガワ」の概要

講演のテーマはまず、店のイメージアップ。「街のでんきやは、既存顧客からは良いイメージを持たれているが、知らない人・世間一般からはそうではない」と指摘。悔しい思いをバネに、地域のブランディングと、自店のイメージアップにつながる取り組みに着したと語る。

世間からの「街のでんきや」のイメージ

既存客からは好イメージ

「日々の業務で時間がない、導入経費がないと思っていると結局活動ができない」と、新たな取り組みに際して陥りがちだが、「いくつかのことを前向きにやめた」ことで対応。従来の流れで行っていたことを、時代に合ったより効果的な内容にシフトさせていった。

いくつかの活動をやめて新たな取り組みへ

そしてプッシュ型の発進ツールに注力。従来既存客600件に配布していたニュースレターを、近隣の商圏全戸2100件への毎月の配布に切り替えた。これにより、ネットでの検索件数が激増、ご無沙汰客からの依頼増、そして新規客が月を追うごとに増加していったという。

プッシュ型発信に注力する

ニュースレターを商圏全戸へ配布

ニュースレターは自店のPRの道具。スタッフの顔写真を多く掲載、人物紹介や趣味の話題も盛り込み安心感を引き出す、家電の使い方アドバイスなどお役立ち情報も加えた内容に、さまざまな事例の基本的な料金も明示している。毎月1回必ず発行、有益な情報の提供、商品の値段は載せないといったことを心がける。

ニュースレターで自店をPR

発行に際して気を付けること

加えて、ホームページと、Facebook、Instagram、LINEといったデジタルツールも活用し、若い世代から高齢者まで幅広い客層への情報提供をねらう。Instagramでは、北川氏自身が毎日手掛ける朝食づくりの動画などもアップ。パナソニックの調理家電のアピールも目的となっている。「楽しそう」をテーマに日々発信されるSNSは、好評を博しているという。LINEはお客様からの依頼や個々の連絡、イベント告知などに効力を発揮している。

HPやSNSも活用

こうした活動によって、プッシュ型のニュースレターでお客様を掘り起こし、インターネットで検索され、電話かLINEで依頼がくるという流れが定着している。ホームページやSNSが充実していることで、お客様の安心につながり、依頼件数増の結果が生み出されている。

依頼件数増の結果が生み出された

「ただし取り組みは“手段”であり、商売人にとって一番大切なことは別にある」として、「それって、お客さん喜んでる?」と商学院の同期に指摘され感銘を受けた体験を明かし、常にお客様第一とする“あたりまえのこと”の重要性を説く。今後もそれを掲げるとともに、自ら経験すること、全力で楽しむことを目標としていく。

お客様第一を徹底する

最後に「パナソニックへのお願い」として、パナソニックの店のイメージアップにつながる2つのことをあげた。1つは看板や内装などのツールのセンスアップ。そして超高齢化社会に向けた対応。「高齢者には寄り添いすぎるのでなく、若い世代と同様に楽しめるようサポートするのが本来の電気やの役割では」と指摘。店では高齢者にも、ネットや動画配信サービスもしっかりと訴求しているという。「若い方にとってもかっこよく、お年寄りにも楽しんでいただける商品づくりを」と期待して、締め括った。

パナソニックへのお願い

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