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無線LANの特許を侵害と主張

シャープ、Hisenseを特許侵害で提訴。米国テレビ市場でのブランド供与先

2017/07/18 編集部:風間雄介
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シャープは7月17日、米ニューヨークにて、Hisenseグループに対して特許侵害訴訟を起こした。


シャープはHisenseが米国で展開している液晶テレビに、SHARP、AQUOS、Quattron(クアトロン)などのブランドを供与している(関連ニュース)。シャープ社長の戴 正呉氏はこのブランド供与について「なるべく早めにシャープとして世界中のブランドを取り戻したい、自分の使命だと考えている」と語っていた(関連ニュース)。

今回訴訟を提起したのは、米国ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所。Hisense Electric Co.,Ltd、 Hisense USA Corporation、及びHisense Electronics Manufacturing Company of America Corporationが対象となる。

シャープは今回の提訴について、Hisenseグループが米国市場で製造販売するスマートテレビが、シャープ保有の無線LAN関連特許を侵害していること、さらに特許侵害している製品が販売されている状態を放置しているためと説明している。

シャープはHisenseグループに対し、当社特許侵害の認定と損害賠償、そして特許を侵害した製品が市場に流通することをHisenseグループが故意に放置したことの認定と損害賠償、さらにはHisenseグループによる当該製品の製造・販売等を永久に差止めることを求めている。

シャープが特許侵害されていると主張している技術は、具体的には「無線信号を送受信する通信部材」「直交周波数分割多重(OFDM)信号の送受信、回路構成」「多数の無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、周波数帯域、無線局、及び無線制御方式」など。

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