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日本市場でのビジネスを本格展開

「ルンバ」のアイロボットが日本法人設立 − 代表に元ボーズ社長の挽野氏

公開日 2017/04/11 18:15 永井光晴
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ロボット掃除機の「ルンバ」などを手掛ける米国アイロボット社は、日本法人であるアイロボットジャパン合同会社(英語名:iRobot Japan G.K.)を創業し、日本市場でのビジネスを本格的に開始したことを発表した。

日本法人の設立方針はすでに昨年11月21日に発表されていたが、本日、アイロボットジャパンの代表執行役に挽野 元(ひきの はじめ)氏が就任することが併せて発表された。

アイロボットジャパン代表執行役 挽野 元氏(写真左)、アイロボット社会長兼CEOコリン・アングル氏(写真右)

アイロボット社は、過去25年で100種類のロボットを開発。家庭用ロボット掃除機の第1号は2002年に登場している。ルンバは2004年にセールス・オンデマンド社が総代理店として、日本市場に初上陸。以来15年間の販売で、昨年200万台を達成している。日本法人は、そのセールス・オンデマンドから事業を買収する形で設立された。

発表会に登壇した、アイロボット社の共同創設者で会長兼CEOのコリン・アングル氏は、「アイロボットが日本で新たな一歩を踏み出すことに胸を躍らせています。日本市場は北米に次いで世界第2位の市場規模。すでに大きな実績がありますが、今後もますます有望な市場だと考えています」と、日本市場と日本法人への期待を述べた。

コリン・アングル氏

新社長の挽野氏は、ボーズ株式会社の元社長で、ヒューレット・パッカード社では20年以上にわたり、日本のイメージング・プリンティング事業担当副社長の要職などを務めてきた。

挽野 元氏

挽野氏は日本市場における事業戦略について3つの柱を発表。『顧客ニーズを捉えた製品開発』は、より顧客に近い存在を目指し、日本の住環境やつながる家電のニーズを探っていく。また『ロボット掃除機のさらなる普及拡大』は、子育て世代やシニア世代などを中心に展開している現在4%の世帯普及率を、10%まで伸ばす。そして『200万台以上の販売実績をベースにした、お客様との継続的な関係性の強化』は、スマートフォンの活用など、新たな使い方の提案とスマートホームの実現を目指す、とした。

日本市場における事業戦略について3つの柱

最後に、コリン・アングルCEOは、「私たちのロボットは誰かの人生の一部になっている。いまはIoT連携が急速に進む興味深い時代で、さまざまなコネクテッド・デバイスが登場している。しかしすべてを携帯電話やスマートフォンで接続するのは不可能。またスマートホーム自体のプログラムという点では、ロボットは家じゅうを動き回り、部屋の情報を収集できる。家電を含む、家の情報をオーナーが入力する必要がなくなるとすれば、ひじょうにワクワクする。アイロボットはIoTの中核企業になっている」と近未来のビジョンに言及した。

アイロボットのビジョンに言及

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