HOME > ニュース > ambie、ソニーの音響技術を活かした”耳を塞がない“イヤホン「ambie sound earcuffs」

新しい音楽との関わり方を提案

ambie、ソニーの音響技術を活かした”耳を塞がない“イヤホン「ambie sound earcuffs」

2017/02/09 編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ambie(アンビー)株式会社は、耳を塞がないイヤホン「ambie sound earcuffs」(以下、サウンドイヤカフ)を発売する。価格は5,500円(税抜)で、ambieウェブサイトおよび、ロンハーマン、蔦屋家電、チャーリーバイスなど提携店舗にて取り扱われる。

ambie sound earcuffs

Toypu Brownカラーモデル

ambieは、ベンチャーキャピタルのWiL,LLC.と、ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社の共同出資により今年1月11日付で設立された、オーディオ製品やデジタルコンテンツの開発を行う会社(関連ニュース)。

ambie

サウンドイヤカフは、イヤカフのように装着することで、耳を塞ぐことなく周囲の音や声を聞き取りながら、音楽再生が行えるというイヤホン。

装着イメージ

ソニーの音響技術が活用されたφ9mmドーム型・ダイナミックドライバーユニットによる音響性能を持ち、鼓膜への負担が少なく、長時間使用しても疲れにくいという。また汗で耳孔が蒸れにくく、コードの擦れで起こるタッチノイズや、自身の呼吸がこもって聴こえる不快感を防ぐことができるとしている。

ケーブルは約1.2mのY型タイプで、音楽再生・停止、通話開始・停止の操作が行えるリモコン・マイクを装備。プラグは金メッキI型4極3.5mmステレオミニ。最大入力は100mWで、インピーダンスは16Ω(1kHz)。本体質量は約5.2gで、カラーは「Asphalt Black」「Me Heart White」「Pop Sky」「Stamp Orange」「Toypu Brown」「Cuctas Green」の6色で展開される。

カラーは6色展開

ambieは本日、媒体に向けて製品発表会を開催。ambie 代表取締役 松本真尚氏が会社概要を、開発責任者の三原良太氏が製品概要を解説した。

ambie 代表取締役 松本真尚氏

開発責任者 三原良太氏

松本氏はambieという会社について、「これからの日本型イノベーションのあり方として、大企業とベンチャーを連携させたオープンイノベーションがWiLの趣旨。ambieは、ソニーが持つ世界に誇る音響技術を、日米ベンチャーネットワークを持つWiLと連携させることで、世界のイノベーション、IoTの流れにチャレンジしようと設立した」とコメント。

ambieの成り立ちについて

また「ambieでは人と音の関わり方を変えるような、ライフスタイルを提案していきたい。アメリカではミレニアルズ世代(※80〜90年代生まれの20〜35歳くらいの世代。米国総人口の4分の1を占める)が強い影響を持つが、日本ではその層が消費パワーを持たないため、日本の市場感覚だけでは世界の流れを掴みきれない。ambieはここをターゲットにした、グローバルな展開を行っていく」と理念を述べた。

サウンドイヤカフの開発コンセプトについて、三原氏は「定額制音楽配信サービスの急成長や、ユーザーの感情やユースケース別のプレイリストが主流になってきているなど、音楽を環境として楽しむ“ながら聴き”のスタイルに変化してきている」と現在のリスニングスタイルについて言及。

現在のリスニングスタイルから”ながら”聴きを視野に入れた

そして「イヤホンは音楽が聴こえるが人の声が聴こえず、スピーカーは周りの音が聴こえるものの周囲の人にも音楽が聴こえてしまう。自分にだけ音楽が聴こえ、かつ周囲の音も逃さない、コミュニケーションが必要なシーンでも楽しめるという現代的なスタイルにあった製品」と述べた。

そのサウンドについて「スピーカーから聴こえてくるような聴こえ方を実現」したという。また「骨伝導方式では音漏れや音質に難があった。サウンドイヤカフではそれを解決するための新しい技術として、耳の後ろにスピーカーユニットを配置し、保持機構にパイプを通し、耳まで音を運ぶといった機構を採用している」と技術的な特徴を解説。

パイプを通して音を運ぶ機構

カバーを外したところ。ユニットが内側を向いて配置されている

開発においては「プロトタイプを100以上作成し、ソニーの音響技術を活かした高感度ドライバーユニットを使うことで高音質を実現した。ユニットから距離があるほど音が減衰するため、パイプの長さなどイヤホン形状の設計にこだわった」と音質へのこだわりに触れた。

サウンドイヤカフの構造図

そして「通勤時など、車や自転車の音に気付くことができる。カフェなどでは店員と会話ができ、電車のアナウンスも聞き逃すことがない。デスクワークでも音楽を聴きながら作業を行ったり、自然の中では外音を取り込みながら好きな音楽を楽しめる」と、様々なシーンで活用できることをアピールした。

また発表会ではトークショーも実施され、ゲストとしてタレントの高橋メアリージュン、高橋ユウ姉妹が登壇。実際にサウンドイヤカフを装着したまま、音楽やイヤホンにまつわるトークを展開した。

左から高橋メアリージュン、高橋ユウ

普段から音楽をよく聴いているという2人は、「耳の後ろにスピーカーがついているみたい。例えば街では外の音が聴こえることで、安全なだけでなく、それが音楽のドラマチック性を高めてくれるような気がします」とコメント。

最後に松本氏は「まずはアメリカ、次いでアジアでの展開を予定している。商品をイヤホンとして売るより、ファッションアイテムのように、新しいライフスタイル提案として打ち出していきたい」とambieが目指すグローバルな展開について触れた。

様々な分野のパートナーとグローバルな展開を目指す

その上で、「Willとソニーの2社だけでは難しいので、これからも様々なパートナーと共に、日本から音楽を発信していきたい。製品を電化製品ではないと捉えているので、ファッションブランドやフードメーカーなど、多様なマーケットに対するチャレンジとしてパートナーを探っていきたい」と語った。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

製品スペックやデータを見る
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドAMBIE
  • 型番ambie sound earcuffs
  • 発売日2017年2月9日
  • 価格¥5,500(税抜)
【SPEC】●型式:ダイナミック型 ●ドライバー:9mmドーム型CCAWボイスコイル ●最大入力:100mW ●インピーダンス:16Ω(1kHz) ●ケーブル:約1.2m、Y型、リモコン/マイクつき ●プラグ:金メッキI型4極ミニプラグ ●質量:約5.2g