ワイヤレス非搭載のEH-TW8300も

エプソン、4K/HDR対応で30万円台の液晶プロジェクター「EH-TW8300W」。ワイヤレスも対応

編集部:杉浦 みな子
2016年07月21日
エプソンは、ホームシアター向け液晶プロジェクター“dreamio”シリーズの新モデルとして、“世界初”の4K映像ワイヤレス伝送に対応した上位機種「EH-TW8300W」など2機種を8月下旬に発売する。

・「EH-TW8300W」¥OPEN(予想実売価格399,980円前後)
・「EH-TW8300」¥OPEN(予想実売価格369,980円前後)

EH-TW8300/EH-TW8300W

後ろから見たところ

2013年に登場した“dreamio”シリーズの上位モデル「EH-TW8200W」「EH-TW8200」の後継機に位置づけられる製品。4K/HDR/HDCP2.2に対応するなど、最新の4K仕様を備えてフルモデルチェンジし、さらに30万円台という価格帯を実現した。

従来モデルEH-TW8200(W)からフルモデルチェンジ

横から見たところ

基本仕様は2機種とも共通。型番末尾に“W”が付くEH-TW8300Wの方は、60GHz帯のワイヤレスAV伝送技術「WirelessHD」に対応しており、専用トランスミッターを介してワイヤレスでの映像入力に対応する。型番末尾に何も付かないEH-TW8300は、ワイヤレス非対応のスタンダードモデル。

■“dreamio”上位機が最新4K仕様を備えてブラッシュアップ

プロジェクターの基本スペックとしては、エプソン独自の3LCD方式を採用しており、液晶パネルに解像度1,920×1,080の0.74型ワイドポリシリコンTFT液晶パネルを搭載する。画素ずらし技術を用いた4K映像の表示に対応しており、後述する新しい4Kエンハンスメントテクノロジーを搭載していることも特徴。

EH-TW8300(W)のメニュー画面

レンズ部には電動レンズシフト機構を備えており、上下96%/左右47%のシフトに対応。レンズシフトに加えて、ズームやフォーカスも全て電動に対応し、そのシステムを搭載したために本体サイズが従来比で多少大型化している。

EH-TW8300(W)の特徴。4K/HDR対応はもちろん、輝度やコントラスト比もスペックアップ

電動レンズシフト/ズーム/フォーカス機能に対応

輝度はカラー/全白とも2,500ルーメンで、従来モデルの2,400ルーメンからスペックアップ。レンズ部には新しいオートアイリスを採用しており、アイリス部の羽同士を重ねる構造となったことで遮光率が向上した。また、同社液晶プロジェクターのフラグシップモデルである「EH-LS10000」と同じレンズアイリスを採用している。遮光率が向上したことにより、ダイナミックコントラスト比は100万対1に大幅アップしている。

新しいオートアイリスを搭載し、遮光率を向上

ダイナミックコントラスト比100万対1を実現

■“世界初”4Kワイヤレス伝送に対応。HDR/HDCP2.2にもフル対応

HDMI入力端子は4系統を備え、全て4K/HDR映像の伝送とHDCP2.2規格に対応している。HDMI 4のみMHL3.0にも準拠。そのほか、HDMIオーディオアウトも装備する。

EH-TW8300Wを後ろからみたところ

EH-TW8300Wの背面端子部

ワイヤレス対応のEH-TW8300Wの方は、付属のワイヤレスHDトランスミッターを使用することで、上述の通り4K映像のワイヤレス入力に対応していることが大きな特徴。従来モデル比2倍の伝送容量を確保し、4Kのワイヤレス伝送を実現している。

ワイヤレス伝送仕様に関しては、トランスミッター自体は4:4:4(12bit)の信号を受けることができるが、プロジェクターへのワイヤレス出力は4:2:2(12bit)まで対応。そのため、実際に4:4:4(12bit)が入力された際は、4:2:2(12bit)信号に圧縮してワイヤレス送信される。なお、EH-TW8300自体は4:2:2 (10bit)までをサポートするため、トランスミッターを経由して最終的にプロジェクターから出力される信号の最大域は4:2:2 (10bit)となる。

ワイヤレス対応のEH-TW8300Wは、同社調べで世界初・4Kのワイヤレス伝送に対応している

■新しい4Kエンハンスメントテクノロジーを搭載

画素ずらし方式の4K表示に関しては、新しい4Kエンハンスメントテクノロジーを搭載している。フラグシップ機種 EH-LS10000にも4Kエンハンスメントテクノロジーが搭載されているが、今回のEH-TW8300では異なる手法を採用している。

新しい4Kエンハンスメントテクノロジーを搭載

EH-TW8300では、内部に設置された平らなガラスプレートを高速で振動させ、ガラスが斜めになることで生じる光の屈折を応用して4Kシフトを作り出す仕組みとしている。この新しい4Kエンハンスメントテクノロジーによって、2K→4Kアップスケーリングに関しても高品位な4K表示が行えるようにした。

■HDR映像の明るさ表示を、500nitから10,000nitまで4段階で設定できる

HDR映像に関しては、入力映像にあわせて500nitから10,000nitまでのカバー領域を「HDR1〜4」の4段階で設定することができるようになっている。

4K映像に関してはHDRに対応している

プロジェクターの明るさを最大値1,000nitに設定すると1,000nit以上は再現できない。プロジェクターが最大値10,000nitに設定すると、ほとんどのシーンが暗くなってしまう


HDRのモードを4段階で調整できる。デフォルトはHDR 2

HDRモードの設定メニュー。SDR映像の入力時にはSDRに設定される
「HDR1」が500nitまで、「HDR2」が1,000nitまで、「HDR3」が4,000nitまで、「HDR4」が10,000nitまでをカバーする設定で、デフォルトでは「HDR2」に設定されている。本機能をオートモードにしておくと、入力コンテンツにあわせて自動でHDR/SDRモードが切り替わる仕様になっている。

■全てのカラーモードでsRGBをカバー。画質調整は「イメージ強調」メニューに

4K対応にあわせて、色域はBT.2020領域の大部分をカバーするとのことで、新しくデジタルシネマ向けのDCI色域も確保。さらに搭載するランプが新しく従来より明るくなったことと、新搭載のダイクロイックミラーによって、R/G/Bの波長の純度を上げており、カラースペースのカバー率を向上させている。全てのカラーモードでsRGBをカバーした。

新ランプと新ダイクロックミラーによって、全てのカラーモードでsRGBをカバーする

カラースペースのメニュー


広色域に対応する
画質調整モードに関しては、「イメージ強調」メニューの中に、従来の「超解像」「ディティール強調」「MPEGノイズリダクション」「ノイズリダクション」の4つが搭載されている。

イメージ強調には4つのメニューを搭載

5種類のカラーモードとプリセットモードを搭載する

画質調整メニューの中には、「ブライトシネマ」「デジタルシネマ」「シネマ」「ナチュラル」「ダイナミック」という5種類のカラーモードが用意されており、それぞれにプリセットモードが設定されている。「DEEP BLACK」や「フレーム補間」など、エプソン独自の画質調整機能も全て投入している。

カラーモードのメニュー

【問い合わせ先】
エプソン 液晶プロジェクター インフォメーションセンター
TEL/050-3155-7010

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  • ジャンル液晶プロジェクター
  • ブランドEPSON
  • 型番EH-TW8300W
  • 発売日2016年8月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格399,980円前後)
【SPEC】●スクリーンサイズ:60〜300型 ●液晶パネルサイズ:0.74型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル ●画素数:1920×1080×3 ●入力解像度:最大4096×2160 ●明るさ:最大2,500ルーメン ●コントラスト比:1,000,000:1 ●外形寸法:520W×170H×450Dmm ●質量:約11.2kg
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