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サウンドスキャンジャパンが売上動向をレポート

BD/DVDの2014年間売上トップは「アナ雪」− VOD等の影響で映像ソフト総販売数は減少

公開日 2015/01/28 18:06 ファイル・ウェブ編集部
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■BDが伸長も依然としてDVDが大半を占める/ジャンル別ではアニメ・音楽・映画が人気

販売チャネル別売上をみると、リアル店舗は、上半期はヒット作の減少で前年同期比82%まで落ちこんだが、下半期に『アナと雪の女王 MovieNEX』の大半が店舗で売れることで、前年比92%まで挽回。他方、これまで上昇を続けていたEコマースは、『アナ雪』効果がさほど見られず、前年比92%と初めて減少に転じた。ただし、リアル店舗とEコマースの構成比は42:58と、前年と変わらずEコマースが優勢。


メディア別では、DVDとBDの構成比は、およそ65:35でBDが初めて30%台となったが、依然としてDVDが大半を占めている。


なおDVDは前年比84%と、前年、前々年の下げ幅よりも顕著になった。これに対してBDは、BDやDVDをすべて同梱するディズニーの“MovieNeX”をBD部門でカウントしたこともあり、『アナ雪』のヒットで前年比111%となった。ただし合計では前年を下回り、特に音楽は、ネット動画による影響を受けているとしている。

ジャンル別での売上をみると、BDではアニメが圧倒的に多く、次いで「洋画」「音楽」の順。ただし、「アニメ」は『アナ雪』を除くと前年割れとなり、それ以外のヒットが小粒化してしまったようだと同社は説明。また「音楽」も、本年はDVDの減少幅ほどBDが伸びておらず、「音楽BDならではの魅力を再度訴求する必要がありそうだ」としている。


一方DVDでは 「音楽」「洋画」「アニメ」「趣味教養」の順。『永遠の0』や『るろうに剣心』などのヒット作により邦画が前年を上回ったが、他はすべて前年割れ、特に主力となる「音楽」「洋画」「アニメ」がいずれも前年比80%前後と激減している


そして全体でのジャンル別構成比では、「アニメ」「音楽」「洋画」の3ジャンルが20%を超えている。ただし「音楽」「洋楽」の前年割れが顕著となっており、同社では「旧作の低価格による再発売など、新作に依存せず市場全体を底上げするような施策が重要だ」と分析している。

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