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テレビ事業は売上高増

ソニー、'14年上半期はモバイル分野減損で最終赤字1,901億円

公開日 2014/10/31 16:16 ファイル・ウェブ編集部
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なおモバイルに関しては、発表されているようにソニーモバイルコミュニケーションズの代表取締役社長 兼 CEOが、11月16日付けで現在の鈴木国正氏から十時裕樹氏へと交代。

新たにソニーモバイルの社長へ就任する十時氏

この点については吉田氏は「平井から十時に与えられたミッションとしては、9月に修正した中期計画を踏まえ、各国キャリアの関係と商品力の強化を図ること。収益構造を安定させるための変革を推進させることだ。すでに変革に着手している」とコメント。

「(今回の社長交代は)環境が厳しくなっているモバイル事業において、各国キャリアとの関係強化、商品力強化、収益構造の安定化および向上の推進のために必要であると平井が判断した」と説明した。

本日の会見にはソニー(株)の業務執行役員SVPとして出席していた十時氏は「私がやらなければいけないのは収益事業の安定化、強化。具体的には、環境変化の激しい市場なので経営のスピードを上げていけるようにしたい」と意気込みをコメント。

「ソネットはインターネットサービスプロバイダー(IPS)であり(※十時氏は過去にソネットの代表取締役などを務めていた)、MVNOやMVNEで通信については少なからず接してきたつもり。ただ、ソネット時代と違いグローバルな会社をマネージメントしていかなければならないのが私にとってのチャレンジ。残念ながら赤字を今期は計上しているが、商品力自体はそう劣後するものではないと思っている。せっかくいい商品を作る力は持っているので、それをもっと丁寧にやって収益力を上げていけば、必ずいい事業になると考えている」と述べた。

なお、モバイルでは中国市場専用モデルの新規開発と販売を中止。「中国は最大のモバイル市場になってきていて、我々のなかでも議論があった。しかし時間軸の問題があって、今は業績を立て直すフェーズだということで中国でのモバイル事業を縮小する」(吉田氏)とした。

■PS4がゲーム分野の増収に貢献

そのほかの分野では、今回から新たにG&NS分野において、PS4の販売台数とネットワークサービスの売上高を開示。据え置き型ハードの本四半期売上高410億円の売上のうち330億円をPS4が占めた。またネットワークサービスの売上高は710億円だった。

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