JVCケンウッド、2011年度通期業績予想を修正 − 当期純利益は黒字見込み

ファイル・ウェブ編集部
2012年04月24日
(株)JVCケンウッドは、2011年度の通期業績予想の修正内容を発表した。

今回発表された2011年度通期連結業績予想は、売上高3,209億円(予想から121億円減)、営業利益は128億円(予想から12億円減)、経常利益は64億円(予想から36億円減)、当期純利益は60億円(予想から5億円減)と下方修正された。

同社では昨年4月27日付で通期業績予想を発表し、昨年10月28日付でタイ洪水の影響なども織り込んで通期業績予想を修正した。タイ洪水の影響の大半は第3四半期に発生し、第4四半期には業務用システム事業のビジネスソリューション分野にて、タイ工場の被災による精算の遅れを挽回する計画としていた。

当計画に対してビジネスソリューション分野では、昨年12月5日から横須賀事業所で代替生産を開始し、本年1月28日からタイ工場で一部生産を再開したが、生産の遅れを全て挽回するまでに至らず、販売機会の損失や遅延が生じたことと、代替生産などに伴うコスト増が想定以上になったという。

カーエレクトロニクス事業や業務用システム事業の無線機器分野など他の事業は、タイ洪水の影響を代替部品の調達や設計変更などによって補ったが、ビジネスソリューション分野で生じた影響を吸収することができず、結果、全社の営業利益が前回発表予想を約12億円(8.6%)を下回る見込みが示された。

経常利益については、営業利益の下振れ要因に加えて、業績予想に織り込んでいなかった対米ドルでの円安にともなう為替差損が第3四半期以降に約18億円生じたことから、前回の発表予想を約36億円下回る予測だ。

当期純利益については、業績予想に織り込んでいなかったタイ洪水に関連する保険金収入が約12億円の特別利益となり、タイ洪水の影響による営業利益の下振れを吸収したほか、繰延税金資産を計上したことなどにより、前回発表の予測値を約5億円下回るにとどまり、平成20年10月に同社グループが発足して以降、初めて当期純利益が黒字になる見込みとなった。

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