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アップル、「iOS 5」「iCloud」を10月12日に提供開始

公開日 2011/10/05 04:04 ファイル・ウェブ編集部
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アップルは、iPhone/iPod touch/iPad向けの新OS「iOS 5」を10月12日に提供開始すると発表した。提供は無償で行う。

対応する端末はiPhone 3GS/iPhone 4/iPhone 4S、iPad/iPad 2、iPod touch 3G/4G。

iOS 5では、プッシュ通知の統合機能「Notification Center」を搭載。画面の上部を下にスワイプすると、様々なアプリのプッシュ通知が一覧表示され、そこからアプリを切り替えながらそれぞれの通知を参照することができる。

プッシュ通知の統合機能「Notification Center」を搭載

ブラウザー「Safari」は、快適なWeb閲覧をサポートするリーダー機能を強化した。またRSSリーダー機能「リーディングリスト」も統合される。iPadではタブブラウズ機能も新たに装備する。その他、iOSデバイスにおける全体的なパフォーマンス向上が図っている。

ツイッターとの連動機能も用意した。iOSの「カメラ」や「写真」アプリとも連動し、ボタンをタップするだけで写真付きの投稿を行うことができる。またブラウザー「Safari」や地図アプリ「マップ」と連携してかんたんにツイートを行うことも可能だ。

また「Newsstand」機能も搭載。ユーザーお気に入りの雑誌や新聞を手軽に購読できる機能で、ホーム画面に専用のアイコンが用意され、常に最新の情報を閲覧できる。

カメラ機能では、ロック画面から直接写真を撮ることが可能になる。またiPhoneを横持ちした場合に、ボリュームアップボタンで写真撮影が可能になったほか、ピンチ操作でズームが行えるように変更される。

カメラ機能にも細かな改善が加えられた

撮影後は「写真」アプリから、写真データの切り抜きや回転、赤目軽減、エンハンスなどの各種機能が使用できる。撮影した写真はiCloudのPhoto Stream機能により、撮影後すぐにクラウド上にアップロードして、他のiCloud対応デバイスからも閲覧することが可能だ。

iPad2やiPhone 4Sでは、Apple TVを経由して、ワイヤレスでビデオコンテンツを大画面テレビにミラーリング出力できる機能も利用できる。

メーラー「メール」では、インデントや太字、イタリックなどの文字装飾機能が用意された。またアドレスをドラッグしてほかの場所に移動する機能、メールの全文検索機能、メールにフラグを付ける機能も用意している。

iOS端末どうしで使用できる新たなメッセージングサービス「iMessage」機能も搭載。テキストだけでなく写真やビデオ、コンタクト、グループメッセージなどをチャット感覚でコミュニケーションすることができる。通信はWiFi/3Gのどちらにも対応している。

iOS 5はPCがなくてもセットアップが可能な点も大きな特徴。端末を購入すると「ウェルカム」と表示され、端末のみでセットアップが行える。OSのアップデートもワイヤレスで行うことが可能だ。他にもiOSデバイスとパソコンをWi-Fi経由で、常時iTunesの最新状態に同期しておくことができる「Wi-Fi Sync」機能も加わる。

母艦となるPC/Mac無しでセットアップが行える

■音楽や写真、書類などをクラウド上に保存「iCloud」

iCloudはクラウド上にユーザーの持つ様々なコンテンツを保存し、ワイヤレスで様々な端末で利用できるサービス。メールや書類の同期、データのバックアップ用に5GBのストレージが無料で提供されるほか、音楽やアプリ、書籍、フォトストリームなどの同期のための容量は別に用意される。

音楽クラウド機能「iTunes in the Cloud」では、一つの端末で購入した楽曲を、10台の端末までダウンロードし、再生することが可能。さらに米国内では、年額24.99ドルでクラウド上に楽曲データを置いておける「iTunes Match」機能も提供を開始する。

また写真の共有機能「Photo Stream」機能も用意。iCloudが利用できる端末で写真を撮影すると、自動的に写真がクラウドにアップロードされ、ほかの端末にプッシュされる。写真は1,000枚まで、30日間のあいだクラウド上に保存される。

そのほかiClouでは、Wi-Fi接続時に自動的にデータをバックアップする機能も用意。購入した音楽やアプリ、書籍などのデータや、カメラロール、端末のセッティング情報、アプリデータなどをクラウド上に保存しておける。

またPagesやNumbers、Keynoteといった書類作成アプリ/ソフトとiCloudとの連携機能も用意。たとえばiPadのPagesで作成したデータが自動的にクラウド上に保存され、ほかの端末で閲覧したり、編集したりといった使い方ができる。

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