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オンキヨー、セパレートAVアンプ「PR-SC5508」「PA-MC5500」を発売

公開日 2010/10/08 15:07 ファイル・ウェブ編集部
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オンキヨーは、IFA2010にも出展されて話題となったセパレートAVアンプの国内販売を発表した。AVプリアンプ「PR-SC5508」、9chパワーアンプ「PA-MC5500」の2機種を10月29日に発売する。

価格はAVプリアンプ「PR-SC5508」が262,500円(税込)、9chパワーアンプ「PA-MC5500」が210,000円(税込)。

上がマルチチャンネルパワーアンプ「PA-MC5500」、下がAVプリアンプ「PR-SC5508」

同社はこれまで、IntegraブランドでセパレートAVアンプを販売。ONKYOブランドでは、フラグシップモデルも一体型で展開してきた。

一体型AVアンプの上位機種では、プリアンプ部とパワーアンプ部をブロック化し、分割して格納する「ケース内コンポーネント」構造により音質を高めてきたが、今回、セパレート型を採用することでプリアンプ部から発生する高周波ノイズの、パワーアンプ部への飛び込みを抑え、さらなる音質向上を図っている。ただし、技術的な特徴は一体型の最上位機種「TX-NA5008」を踏襲している部分が多い。

■AVプリアンプ「PR-SC5508」

「PR-SC5508」はTHX Ultra2 Plus認証を取得。小音量時にも自然な音声を再現する「THX Loudness Plus」も組み込まれている。

AVプリアンプ「PR-SC5508」

HDMI ver1.4a端子を入力8/出力2系統装備。HDMI出力は2系統の同時出力も可能だ。3D映像伝送とオーディオリターンチャンネル(ARC)に、機器連動機能「RI HD」にも対応している。

アナログ音声では、アンバランス(RCA)のほかにバランス(XLR)入出力端子も装備。入力は2ch×1系統、出力は9.2ch×1系統を備える。ただし内部の回路構成はアンバランスとなる。

「PR-SC5508」の内部

背面端子部。アナログ音声では、アンバランス(RCA)のほかにバランス(XLR)入出力端子も装備

音声フォーマットでは、DTS-HD MAやドルビーTrueHDなどのHDオーディオのほか、上下方向の音場の広がりを加える「ドルビープロロジックIIz」「Audyssey DSX」にも対応。「ドルビープロロジックIIz」では5.1ch/7.1chシステムにフロントハイスピーカーを加えることができる。また「Audyssey DSX」ではフロントハイまたはフロントワイドのいずれかを加えることが可能で、最大9.1chシステムが構築できる。

バーブラウンの192kHz/32ビット対応ステレオDAC「PCM1795」をを6個搭載。計12ch分のDACを備えているため、5.1ch以下の場合は自動で差動動作に切り替え、音質をさらに高めることができる。

ネットワークオーディオ機能では、PC内のWAV/WMA/WMA(DRM)/WMA Lossless/MP3/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/リニアPCMの再生に対応。96kHz/24ビットの音声データ再生や、メニューやアーティスト名、曲名などの日本語表示も行える。

ネットワークオーディオ機能も搭載

また、「Compatible with Windows 7」ロゴ認証も取得。Windows Media Player(バージョン11以降)からリモート再生を行い、AVアンプ側にプッシュした音声データを再生することができる。そのほか、インターネットラジオ「vTuner」も利用できる。

USB端子は前面1/背面1の2端子を装備。USBメモリー内の楽曲ファイル再生が行えるほか、2端子ともiPod/iPhoneからのデジタル音声入力に対応している。

映像系ではビデオプロセッサーに「HQV Reon-VX」を搭載し、アナログ映像を1080pにアップスケーリングすることが可能。フル10ビット処理により、ジャギーやモスキートノイズ、ブロックノイズなどを抑えることができる。ISFのビデオキャリブレーション機能にも対応。またD-Sub 15ピン入力も備え、PC映像の入力も行える。

なおOSDは、視聴中の映像の上に重ねて表示することが可能。ただし下位機種で可能な半透明表示や日本語表示はできず、黒バックに英語表示される。これはTX-NA5008と同様だ。

回路基板は4層構造で、上からHDMI、アナログ映像、アナログ音声入出力、アナログバランス出力の順で搭載。回路間の干渉を抑えた。なお、デジタル音声回路は縦置きに配置されている。

回路基板は4層構造で、上からHDMI、アナログ映像、アナログ音声入出力、アナログバランス出力

なお、電源はアナログオーディオ回路用にトロイダルトランス、デジタル/映像回路用にそれぞれ独立したEIトランスを搭載。これれあのトランスはサブシャーシに固定され、メインシャーシへの振動伝播を抑えている。また、オーディオ回路用の平滑コンデンサーには、8,200μFのものを4個装備した。

外形寸法は435W×198.5H×453.5Dmm、質量は14.0kg。

■「PR-SC5508」

「PR-SC5508」は実用最大出力280W(6Ω)×9chのマルチチャンネルパワーアンプ。筐体内部は、ヒートシンクでパワーアンプ部と電源回路部が分断されている。

9chパワーアンプ「PA-MC5500」

「PR-SC5508」の背面端子部

パワーアンプ部は3段インバーテッドダーリントン回路構成で、ドライバー段を縦基板にして回路の集積化や閉ループ化を行っている。さらにパワーアンプ部は電解コンデンサーを中心に左右対称に配置し、電源供給経路を短縮する工夫も行っている。

背面側から見た内部構造。手前がパワーアンプ部、ヒートシンクを挟んだ奥が電源部

電源部には大容量のトロイダルトランスを採用。また、電源部の平滑用ケミコンには22,000μFのものを2つ搭載している。

振動対策も徹底。ヒートシンクにアルマイト処理を施すことで制振性も高めたほか、パワーアンプのドライバー段トランジスターの振動を抑えるため、ヒートシンク制振用のアングルも新たに装備した。

ヒートシンク制振用のアングルも新たに装備

入力端子はバランス(XLR)/アンバランス(RCA)をチャンネル分用意。どちらも金メッキが施され、RCAは真鍮削り出しとしている。なおバランス/アンバランスの切替は、チャンネルごとにトグルスイッチで行宇ことができる。

シャーシ厚は1.6mmで、リブやプレスラインを設けないフルフラットシャーシとした。これにより振動の折り返しによる音への悪影響を抑えている。なお、このシャーシ構造はプリアンプ「PR-SC5508」にも採用されている。

外形寸法は435W×198.5H×458.5Dmm、質量は23.0kg。

【問い合わせ先】
オンキヨーコールセンター
TEL/050-3161-9555

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルAVプリアンプ
  • ブランドONKYO
  • 型番PR-SC5508
  • 発売日2010年10月29日
  • 価格¥262,500(税込)
【SPEC】●周波数特性:5Hz〜100kHz(+1dB/-3dB) ●HDMI端子:入力8/出力2 ●映像入出力端子:ビデオ入力5/出力3、Sビデオ入力4/出力2、コンポーネント入力3/出力2、D-Sub15ピン入力×1 ●音声入出力:デジタル入力7、RCAアナログ入力9、7.1ch入力1、XLRバランス入力1、PHONO入力1、RCAアナログ出力4、9.2chXLRアナログ出力1、9ch RCAアナログ出力1、サブウーファー出力2 ●外形寸法:435W×198.5H×453.5Dmm ●質量:14.0kg
  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドONKYO
  • 型番PA-MC5500
  • 発売日2010年10月29日
  • 価格¥210,000(税込)
【SPEC】●実用最大出力:280W×9(6Ω) ●周波数特性:5Hz〜100kHz(+1dB/-3dB) ●入力端子:バランス(XLR)9、アンバランス(RCA)9 ●外形寸法:435W×198.5H×458.5Dmm ●質量:23.0kg