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W杯やエコポイント延長も「強い追い風」

「さすがソニー、という製品を用意している」 − ソニーマーケティング栗田社長が語る2010年への展望

公開日 2009/12/22 17:11 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーマーケティング(株)は12月21日、年末懇談会を開催。同社社長の栗田伸樹氏があいさつし、2009年の市況を振り返るとともに、「3D元年」と位置づける2010年への展望を語った。

栗田氏はまず国内の経済環境について、「GDPの下方修正が発表されたり、二番底が懸念されるなど、依然として厳しい状況にある。気を緩めることができない状況だ」としながらも、2009年の同社AV機器事業については明るい話題が数多くあったことを強調。「エコポイントの強い追い風でテレビが非常に売れた。台数ベースで前年比140〜145%という驚異的な売れ行きを見せた。これがAV業界全体の回復に大きな影響を与えてくれた」と述べた。

ソニーマーケティング(株)代表取締役社長 栗田伸樹氏

そのほかの商品群についても、「今年は4倍速対応のテレビや裏面照射型CMOSを搭載したデジカメ、Windows 7の好調で追い風を受けるVAIO、独自機能を盛り込んだウォークマンなど、ソニーらしい製品が活況を呈した1年だった。実際の売れ方を見ても、テレビとレコーダーの同時購入が増えるなど好調に推移した」と自信を見せた。

栗田氏は、「これらの商品群の中でイチ押し商品は? と聞かれたらコレ、というものがある」とし、「胸を張って『イチ押し』と言いたいのは、10月に発売した無水銀アルカリボタン電池(ソニーのニュースリリース)だ。これまでほとんど不可能と言われていたアルカリボタン電池の無水銀を実現したもので、実にエポックメイキングな商品だ」と続けた。栗田氏はさらに「実現しようと思わなければ単なる夢に終わっていた。ソニーの新たなブランドメッセージである“make.believe” の精神につながる成果だ」とも述べ、同製品への思いを強調した。

“make.believe”の精神を象徴している、と栗田社長が評価する無水銀アルカリボタン電池

栗田社長は2010年の見通しについても言及。「2月は冬季オリンピックが、6月にはソニーがスポンサーとなっているワールドカップ 南アフリカ大会が開催される。これらの大型スポーツイベントは、薄型テレビやAV機器には強いフォローの風となるだろう。また、12月末までエコポイントが延長されるという嬉しい発表もあった。これも力強い追い風になるはずだ」。

さらに栗田氏は「2010年はソニー復活に向けた重要な年になる。この場でくわしくご紹介できないのが残念だが、年明けから順次『さすがソニー、これを待っていた』という製品を多数紹介できると思う」とコメント。1月初めにラスベガスで開催されるInternational CESでの展示内容に期待が膨らむ。さらに「2010年は3D元年と位置づけている。家庭での3D体験への取り組みもしっかりとやっていきたい」とも述べた。

最後に栗田氏は、「今年は『ソニーの復活は日本から』をスローガンにやってきたが、2010年も同じ思いを共有し、このスローガンのもとに頑張っていきたい」と述べ、2010年のソニーのさらなる発展を力強く宣言した。

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