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IFA2009レポート

ビクターが「薄さ6.4mm」の32V型“Xiview”を公開 − 新極薄ムービー“PICSIO”も登場

公開日 2009/09/07 00:58 Phile-web編集部・山本
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ビクターがIFA2009ブースのテーマに掲げるキーワードは“SLIM&SOPHISTICATED”。パネルの薄さ6.4mmを実現した“Xiview”「LT-32WX50EU」や新コンセプトのカムコーダー“PICSIO(ピクシオ)”が姿を現した。

ブースのメインテーマである“SLIM”は、超薄型LCDディスプレイ、カムコーダー“PICSIO”、薄型スピーカー採用ホームシアターシステムなどに具現化されている。また薄型AV機器がもたらす「Sophisticated(洗練された)」ライフスタイルを各コーナーで提案している。会場で見つけることのできた注目製品を順にご紹介していこう。

32V型“Xiview”とライフスタイルを変革する超薄型ディスプレイ

国内でも8月から発売を開始した、薄さ6.4mmの業務用32V型フルHD液晶ディスプレイ「GD-32X1」(関連ニュース)の流れを組む、コンシューマー向けの“超薄型・液晶マルチモニター”が登場。既に国内でも発売されている42V型モデルとともに、映像&写真の高画質表示を可能にする液晶マルチモニター“Xiview”のラインナップに加わる32V型「LT-32WX50EU」だ。


“Xiview”の新ラインナップ「LT-32WX50」

32V型“Xiview”のリモコン
本体はチューナーレスとしているが、BDプレーヤーなどを接続すればリビング用のテレビとして活用できるほか、デジタルフォト用のリファレンスモニター、PC、ゲームにも活用できるマルチエンターテインメント・モニターだ。チューナーを別筐体としたことで、パネルの薄さは6.4mm、パネル部本体の重さは5.7kgの薄型・軽量設計を実現している。ヨーロッパでの発売は秋からスタートし、価格は3,000ユーロをさおう呈している。本体はリビングのインテリアに溶け込むことを狙った“ヌードコンセプト”を重視し、極力本体構成をプレーンなものとし、別途着脱式のスピーカーや、様々な設置ができる多種スタンドもオプションで用意される。

今回ブースでは生活空間への調和や、薄型・軽量設計がもたらすユーザーベネフィットを提案すべく、32V型“Xiview”をベースにしたプロトタイプやカラーバリエーションモデルを展示し、新たな「薄型ディスプレイのある生活」を様々な方向から提案している。その中の幾つかの展示をフォトレポートでご紹介しよう。


ベゼルのカラーバリエーション展開も検討されている要素であるという。軽量設計ゆえにワイヤーを使った吊下げ設置も可能

こちらは32V型を使ったコンセプトモデル。ハーフミラーの筐体は、電源をOFFにすると鏡に姿を変える


ブックシェルフにハーフミラーのプロトタイプを取り付けた設置提案。レールの上に設置したテレビを左右にスライドして動かせるようになっている

こちらは絵画用の額縁に32V型をはめ込んでみた活用事例


ベゼルに漆塗りを施したコンセプトモデル

鮮やかな桜の装飾を施している


薄さ6.4mmの42V型プロトタイプモデル

26V型の“ポータブル液晶モニター”プロトタイプ


側面に電源ケーブルを接続して給電も可能

背面にリチウムイオン充電池を搭載し、持ち運びも可能。フル充電で2〜3時間はポータブルに活用できるとのこと
1920×1080画素のフルHD表示に対応。エッジライト型LEDバックライトシステムを採用している。映像エンジンは36bit(RGB 各12bit)画像処理対応の「New DynaPix HD」(国内ではGENESSAプレミアムに相当)を搭載し、倍速表示「Clear Motion Drive III」をサポート。パネルはsRGB比100%、Adobe RGB比90%の広色域を実現し、ネイティブコントラストは4,000対1、輝度は400cd/m2。DeepColor、x.v.Color、HDMI CECにも対応したHDMI端子を2系統装備するほか、アナログRGBやRS-232Cなどの各種端子類も用意している。

画質調整は52項目の設定をユーザー向けに開放しており、入力ソースや再生機器ごとの異なる特性に対応できる。SD/SDHCカードとUSBに対応したフォトビューアースロットも装備。JPEG再生時にはMP3の同時再生もできる。


ヨーロッパ仕様のチューナー内蔵薄型テレビ製品群
また従来からヨーロッパで販売し、好評を博しているスリム液晶テレビのニューモデルも展示。“DS9”シリーズの後継モデルとなる“DV1BU”シリーズの42V型「LT-42DV1BU」は1,899ユーロで販売中。46V型と37V型もラインナップしている。フルHD対応の倍速駆動パネルを搭載する。また地上デジタルとサテライトチューナーを1基ずつ備える「LT-42HB1BU」も展示。価格は1,699ユーロ。


ポケットサイズのNewカムコーダー“PICSIO”

JVCのカムコーダーはドイツのコンシューマーからも多くの支持を集めるアイテム。IFA2009会場のタッチ&トライコーナーもひときわ注目を集めている。

中でも同社からの新しい提案型カムコーダーとして登場した“PICSIO(ピクシオ)”「GC-FM1」へ来場者が向ける視線は熱い。


リアル・カードサイズを実現した“PICSIO”「GC-FM1」
本体外寸は53.0W×97.0H×16.3Dmm、質量はわずか100gのリアル・カードサイズを実現。記録メディアはSDHC/SDメモリーカードを採用する。動画記録はMPEG-4 AVC/H.264形式を採用し、記録ファイルは.MOV形式で保存される。動画は最大1,440×1,080p(30fps)、静止画は8M 3,264×2,448画素で記録が行える。レンズは最大4倍のデジタルズームに対応し、手ぶれ補正機能も備える。本体にはHDMI接続端子も搭載し、撮影した動画をテレビに出力して楽しめるほか、YouTubeとの手軽な連動機能も実現している。


これが本機の撮影スタイル。背面に液晶モニターを搭載している

カラーバリエーションも豊富
ヨーロッパでは10月より200ユーロでの販売開始を予定しており、展示説明員によれば「日本国内でも発売を検討中」とのことだった。同社では本機をデジタルムービーのエントリー層に強く訴求していく考えであるという。カラーバリエーションもブラック・アイス/ブルー・スティール/パープル・パッションの3色が揃う。いずれのカラーモデルもフロントパネル、サイドパネルに煌びやかな装飾を施したアクセサリー感覚のデザインが特徴だ。

その他、カムコーダーの展示ではセミプロ・ハイエンドユーザー向けのモデルとして発売されているメモリーカードカムコーダー「GY-HM100」、ハイクラスモデル「GZ-HM400」、ライフスタイル訴求型の「GZ-X900」のタッチコーナーも設けられ、来場者が交代で次々とカメラを手にする光景を目の当たりにした。


ハイクラスモデルの「GZ-HM400」

「GZ-X900」はヨーロッパでも人気のモデル

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