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「今後のBDの画質を領導する記念碑的な作品」と絶賛

DEGジャパン・アワード ブルーレイ大賞、第1回目のグランプリは「ダークナイト」

2009/02/17 Phile-web編集部
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ブルーレイソフトの特長を最も活かした映像作品に贈られる「第1回 DEGジャパン・アワード ブルーレイ大賞」の受賞式が17日、都内のソニービルで開催され、記念すべき第1回目のグランプリは「ダークナイト」が受賞した。

DEGジャパン・アワードは映像コンテンツメーカー、AV機器メーカー31社が加盟し、BDなど次世代デジタルエンターテイメントの普及活動を行うデジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)(関連ニュース)が主催するもので、ベスト高画質賞、ベスト高音質賞、ベストインタラクティビティ賞の3つの部門賞と、審査員特別賞、部門賞の中から選出されるグランプリで構成される。選考は著名AV評論家や映画、ソフト系雑誌の編集長、DEGジャパン参加の機器メーカー会員らが行い、昨年08年に日本で発売されたソフトが審査の対象となる。

受賞作品は下記の結果となった。

<グランプリ>
ダークナイト

<ベスト高画質賞 映像部門>
ダークナイト
<ベスト高画質賞 アニメ部門>
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション(デジタルリマスター版)
<ベスト高音質賞 音楽部門>
NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル「悲愴」2008年ベルリン公演
<ベスト高音質賞 映像部門>
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0
<ベスト・インタラクティビティ賞>
バイオハザード ディジェネレーション
<審査員特別賞>
NHKスペシャル 映像詩 里山II 命めぐる水辺
平井堅/Ken Hirai Live Tour 2008 “FANKIN' POP”
ザ・マジックアワー ブルーレイディスク
眠れる森の美女 プラチナ・エディション

昨年日本で発売された約800本のタイトルからグランプリに選ばれたのはIMAXシステムを使用して撮影された「ダークナイト」。審査員からIMAX部のクオリティが素晴らしいという声が相次ぎ、グランプリ受賞は文句なしだったという。「今後のBDの画質を領導する記念碑的な作品」と絶賛されての受賞となった。


グランプリを受賞した「ダークナイト」

受賞の喜びを語るワーナー エンターテイメント ジャパン(株)ワーナー・ホーム・ビデオ ジェネラルマネージャー 荒井善清氏。「クオリティを評価してもらい、BDソフトの売上も好調」だという
ベスト高画質賞は映像部門で「ダークナイト」、アニメ部門で「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション」が受賞した。ナイトメアーの受賞を受け、ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント マーケティング エグゼクティブディレクターの高橋雅美氏は「03年の作品で、デジタルリマスターで蘇らせた作品。新作だけでなく旧作もDVDから単に移し替えるのではなく、最高のクオリティを目指して制作していきたい」と喜びを語った。


ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション

ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント マーケティング エグゼクティブディレクター高橋雅美氏
ベスト高音質賞は、音楽部門は「NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル “悲愴” 2008年ベルリン公演」、映像部門は「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」がそれぞれ受賞した。「悲愴」はブルーレイというHDメディアに収録することを前提に制作された作品。96Khz/24bitのリニアPCMの音質が高く評価され、「ステージの奥行き感が手に取るように感じられ、クラシックファンのみならずこれからクラシックを聴いてみたいという方でも楽しめる作品だ」と審査委員に紹介された。ドルビーTrueHD 6.1chを収録する「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」は、上質で密度の高いサラウンド感の実現が受賞の理由。バンダイビジュアル 常務取締役の前田明雄氏は「本作は完成したのは1995年で、この14年前の作品を今の技術を使ってBDで制作したらどのようなものになるのかという疑問から生まれた。温故知新という言葉があるが古きを故ねて新しいものにしてみたという作品だ」と思い入れを語る。

NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル 「悲愴」 2008年ベルリン公演

「一番喜んでいるのは小澤氏を説得して企画を実現させた担当者」と担当者をねぎらう(株)NHKエンタープライズ 専務取締役 川合 滋氏


GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

バンダイビジュアル(株)常務取締役 前田明雄氏
BDならではのインタラクティビティに与えられるベスト・インタラクティビティ賞は、「バイオハザード ディジェネレーション」が受賞。ピクチャーインピクチャー機能を使い、本編作品中にシーンの動画コンテ、モーションキャプチャー、静止画の絵コンテといったシーン制作過程を同時に閲覧できる機能を搭載。審査員は「インタラクティブはストレスなく楽しめることが重要だと考えるが、本作品ではその点をクリアしており、パッケージ作品ならではの楽しみ方を提案してくれた」と評価された。

審査員特別賞は4作品が受賞。「NHKスペシャル 映像詩 里山II 命めぐる水辺」(NHKエンタープライズ)は、「世界で一番高画質と言われる日本のハイビジョン放送を牽引してきたNHKの実力を、BDに収録することで圧倒的な情報量を収録し、放送では味わうことのできない高画質を実現している」と絶賛。

「平井堅/Ken Hirai Live Tour 2008 “FANKIN' POP”」は、「音質はもちろんノイズの少ない画質においても非常に評価が高かった」(審査員)と言うように、映像と音声の相乗効果がライブの臨場感を生み出した点が評価された。また唯一の邦画作品の受賞となった「ザ・マジックアワー ブルーレイディスク」は、「邦楽作品の中では最も高画質の作品で、音質にもこだわりがありトータルでの評価が高い」と受賞理由が説明された。

「眠れる森の美女 プラチナ・エディション」は70ミリフィルムの高い表現力を最高峰のレストレーション技術によって蘇らせた高度な作品。「これまでLDやVHSなどに収録されたが、これまでのメディアでは表現しきれなかった情報をBDで見事に表現した。モノラル録音をDTS-HD マスター・オーディオの7.1chサラウンドに編集しなおしたという音質面のこだわりも評価のポイント」だったという。

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