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【イベント開催間近!】オンキヨー製品に次々と搭載されるDTS Surround Sensationとは!?

公開日 2008/09/11 13:35
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今年に入ってオンキヨーはフロントサラウンドシステムを次々と発表している。4月には、5.1chアンプ内蔵サブウーファー「DHT-9HD」を発売。5月には2.1chフロントサラウンドシステム「BASE-V20HD」、「HTX-22HD」、6月には「GXW-2.1HD」を発売した。これらの製品に搭載されている最新サラウンド技術がDTS社の開発したSurround Sensationだ。


HTX-22HD

GXW-2.1HD

DTS Surround Sensationは、汎用の2chスピーカーやヘッドホンで3次元サラウンドを再現する技術だ。日本の住環境において、5.1chのスピーカーシステムを部屋に設置するのは容易なことではない。最小限のシステムで高品位なサラウンドを体験できる本技術は、サラウンドを我々の生活により身近なものにしてくれた。今回はこのSurround Sensationについて改めておさらいしてみよう。

DTS Surround Sensationは今年1月にラスベガスで開催された世界最大の家電見本市CESにて発表された。その後は前述の通りオンキヨーから搭載機器が発表されラインナップの拡充も好調だ。


dts Japan(株)ディレクター ビジネスディベロップメント・マーケティング 市村憲司氏
dts Japanの市村憲司氏によると、本技術の開発にあたっては「ユーザーに長く使ってもらえるもの」をコンセプトに掲げて開発してきたとのこと。長く聴いていても疲れないサラウンドを実現するため、開発現場ではユーザーの環境に近い部屋でチューニングを施し改良を重ね、違和感のない自然な音の再現を目指してきた。

とりわけ「センターチャンネルの再生」と「低域の再生」の2つに特に力を入れて開発は進められたという。その結果、独自に開発したアルゴリズムにより拡がりのある音場、低域の補強など実現した。

サラウンド化するオーディオソースは特に限定されない。「バーチャライザー」と呼ばれるプロセッサーに、マルチチャンネルソース/ステレオソースを入力することで、2chで再生可能なサラウンド音声が生成される。市村氏によれば、マルチで入力した場合の方がより質の高いサラウンド音声が得られるとのことで、ステレオソースの場合、DTS Neo:6でサラウンド化してから入力するのが理想的だという。



DTS Surround Sensationは、スピーカー再生向けの「DTS Surround Sensation Speaker」とヘッドホン再生向けの「DTS Surround Sensation Headphone」の2種類に分類される。基本的な技術は同じだが、スピーカーとヘッドホンでは、音声が耳に届く間に「LRが混ざる/LRが完全に分離されている」という違いがあることから、それぞれに最適なアルゴリズムを用意しているというわけだ。

DTS Surround Sensation Speakerの効果を最大限に楽しめるスイートスポットは、LRのスピーカーの中心から左右に15度ずつの範囲。LRのスピーカーの真ん中からそれていても、サラウンド効果を楽しめるのが魅力の一つだ。なお、スイートスポットからはずれた場所でも、違和感ある音にならないのも特徴だという。

Phile-web編集部でもPC向けのアクティブスピーカーとヘッドホンを使用し、「DTS Surround Sensation」を試聴させてもらった。ハイエンドではない一般的な機器を使用したのはどんな機器でもサラウンド効果を楽しめるということ。DTSがより幅広いユーザー層に本技術をアピールしたいということがわかる。


通常のステレオ2ch再生の様子。

DTS Surroud Sensationを使用した2chスピーカーによるステレオ再生。汎用のスピーカーやヘッドホンでサラウンドが楽しめる
実際にSurround Sensationを試聴してみると、確かにバックからの音が強すぎず自然だ。バーチャルサラウンドを体験した人々の一般的な感想は「すごい迫力」「音が全然違う!」というものであろう。しかしSurround Sensationでは、音の臨場感、深みは増すものの、「これはサラウンドです」という大げさな主張がない。より自然で日常生活に馴染みやすい優れたサラウンド再現技術であることがわかった。

■Surround Sensationが体験できる! − 9月13日より2日間、新宿三丁目でDTSイベントを開催


しかしながらこのSurround Sensation、優秀な技術にも関わらず当然ながら既述の搭載モデルがなければ聴くことができないため、実際に体験したという方はそんなに多くないのではないか。そんな状況に一石を投じるべく、今週末から開催される「映画館のある家 インテリアスタイリング2008 autumn」に、DTSデモイベント「IDC大塚家具&DTS サラウンド・センセーション」が開催される。

ナビゲーターはAV評論家の大橋伸太郎氏。DTS音声を収録したBDソフトを視聴しながら大橋氏によるDTSの解説を楽しめるという贅沢な内容だ。


BASE-V20HD
会場にはオンキヨーの2.1chシアターシステム「BASE-V20HD」が登場しSurround Sensationのサラウンドを体験することができる。もちろんSurround Sensationだけでなく、最新音声フォーマットであるDTS-HDのデモも実施。機材はマランツのセパレートAVアンプAV8003、MM8003や先日発表されたばかりのパイオニアのBDプレーヤーBDP-LX71など話題の機器が用意されている。

また会場となる大塚家具の新宿ショールームは、新宿三丁目にある13,600平方メートルという首都圏最大級の規模を誇るショールーム。インテリアの視点からみたホームシアターシステムについても有益な情報が得られるはずだ。

<IDC大塚家具&DTS サラウンド・センセーション>


講師を務める大橋伸太郎氏(両バージョンに参加)
・開催期間:9月13日(土)、9月14日(日)
・会場:IDC大塚家具 新宿ショールーム
・講師:大橋伸太郎氏

本イベントはDTSのおいしいところを凝縮した30分間の「ダイジェストバージョン」とたっぶりDTSを楽しめる1時間の「ロングバージョン」の2タイプを用意している。

○ロングバージョン
9月13日(土)第1回 11:00〜12:00/第2回 17:00〜18:00
9月14日(日)第1回 11:00〜12:00/第2回 17:00〜18:00

○ダイジェストバージョン
9月13日(土)13:00〜13:30/14:00〜14:30/15:00〜15:30/16:00〜16:30
9月14日(日)13:00〜13:30/14:00〜14:30/15:00〜15:30/16:00〜16:30

※ダイジェストバージョンは入退場自由で事前の予約は必要はありませんが、ロングバージョンは定員10名限定のイベントで予約が必要になります。ご注意下さい。ロングバージョンの詳細はこちらでご確認ください。

(Phil-eweb編集部)

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