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ソニー、LEDエリア駆動でコントラスト比100万対1のBRAVIA「XR1」シリーズ

公開日 2008/08/28 15:29
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ソニーは本日、RGB LEDバックライトのエリア駆動技術を搭載した液晶テレビ“BRAVIA"「XR1」シリーズを10月10日に発売する。同社では「ブラビア史上“最高画質"」と謳っている。

・55V型「KDL-55XR1」¥OPEN(予想実売価格75万円前後)
・46V型「KDL-46XR1」¥OPEN(予想実売価格60万円前後)

KDL-55XR1

KDL-46XR1

パネル解像度は1,920×1,080のフルHD。視野角は上下左右178度。地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナーを搭載している。

本シリーズの最大の特徴は、バックライトにRGB LEDを搭載し、これを小ブロック単位で部分制御すること。画面内の暗いエリアではバックライトの光量を抑え、明るいエリアでは上げることで、不要な発光を無くし、黒の沈み込みや奥行き感、立体感のある映像を実現した。エリアをいくつに分けているかは非公表。バックライトを消灯した全黒表示と、フル点灯した全白表示を比べたダイナミックコントラスト比は100万対1。バックライトを点灯したまま全黒/全白画面を表示し、輝度を比較する通常の計測方法では3,000対1となっている。同社説明員によると、これはパネル自体のネイティブコントラスト比と同じことになるという。

RGB LEDのエリア駆動制御によりダイナミックコントラスト比100万対1を実現

XR1シリーズに搭載されたRGB LED

また、バックライトをRGB LEDにしたことで、光の波長のサブピークを抑えることで混色が低減し、色純度の向上にもつながっている。なお本機はx.v.ColorやDeep Colorの入力にも対応している。

映像処理エンジンには「ブラビアエンジン2プロ」を搭載。「春モデルのブラビアエンジン2を“プロ化"したもの」(同社説明員)で、その中核となるのが、同社独自の高画質化技術「DRC」の最新版である「DRC-MF v3」の搭載だ。

ブラビアエンジン2プロの概要

DRC-MF v3は1080p入力に対応。さらにアルゴリズムも一新した

2007年に登場した「DRC-MF v2.5」では、入力信号の上限が1080iまでだったが、DRC-MF v3では新たに1080/60pや1080/24p信号の入力に対応。既存の放送や民生用テレビ・ビデオ機器から出力されるすべての映像信号を高画質化することが可能となった。

DRC-MF v3では、映像信号のノイズ感を抑えながら全体的な解像感を向上。物と物の境界や、テキストと映像などの境界に対して、輪郭を強調せずに精細感を高めることが可能。また、衣料や植物、被写体の斜めの輪郭線など、映像の動きによって失われるディテール部分の信号までも創り出すことができる。

パネルは120Hzで駆動するが、ここにも工夫が加えられている。LEDバックライトの部分制御技術を応用し、従来の動画補正処理にバックライトブリンキング技術を加えた「モーションフロープロ120Hz」を採用。考え方は黒挿入に近いが、通常の黒挿入では、副作用として輝度の低下やフリッカーの発生などが起こってしまうのに対し、バックライトブリンキング技術では、フレームのエリアごとにバックライトをオン/オフし、フリッカーや輝度低下を起こさずに動画解像度を高めることができる。このブリンキング処理は、作成された補間映像を含めたすべてのフレームに対して適用される。なお、同時発表のW1シリーズは240Hz駆動を行っているが、動画解像度に関する社内での評価は、XR1シリーズの「モーションフロープロ120Hz」の方が上という位置づけなのだという。

なお本機は、画質モードとしてシネマモード2種類を用意。1つはSPEのBDソフトオーサリング室の画質をレファレンスとしたもので、もう1つは家庭内の映画再生に最適化したモードとなる。

また、静止画の表示機能も充実。好みのBGMをバックに表示したり、スライドショー再生などが行える。さらに本シリーズでは、同社独自の顔検出技術「フェイスフレーミング」機能を新搭載。人物の顔を中心にして効果をかけたり、写真を拡大表示した際に顔が切れないよう自動調整する。また、「ブラビア プレミアム・フォト」機能も搭載。静止画専用の画質モードを用意し、同機能対応のソニー製カメラとUSBやHDMI、コンポーネント、DLNAなどで接続することで、ソニー製カメラに最適化した設定で表示が行える。

音質面では、デジタルアンプの内蔵により歪みを抑えたほか、「S-Force フロントサラウンド」も採用している。さらに、解説の声の大きさを自由にコントロールでき、小さくすれば実際に観戦している気分で視聴できるユニークな機能「ボイスズーム」も搭載している。

また、EPGは今春発売のF1シリーズなどと同等のものを搭載。表示を高精細化し、最大9チャンネルの表示が可能。フォントサイズも最適化し、9チャンネル表示時も、EPG状で番組の詳細情報を表示できる。さらに指定した日時へジャンプする「日時指定機能」も追加した。数字キーでの移動や、移動方向へのガイド表示など、操作性を高める工夫を盛り込んでいる。

9ch表示が可能な高精細EPGを採用

日時を指定して目的の場所に移動できる機能を追加

リモコンは、2.4GHz帯の無線を使用した無指向性の“おき楽リモコン"とシンプルリモコンの2種類を同梱。どちらも、今春発売モデルとほぼ同じものだが、おき楽リモコンは、フラップを開けた部分のボタン配置を若干変更したという。

本機に搭載される「おき楽リモコン」(右)とシンプルリモコン(左)

フラップを開けた部分のボタン配置を若干変更した

HDMI入力端子は4系統装備し、うち1系統を側面に備える。HDMI-CEC機能「ブラビアリンク」にも対応するほか、リンクメニューにも対応。リモコンにリンクメニューボタンが搭載された機種では、対応のハイビジョンハンディカムやPCの操作が行える。

ネットワーク機能では、DLNA(DTCP-IP対応)機能を搭載したほか、画面の右側に様々なアプリコンテンツを置いておける「アプリキャスト」機能も採用している。また、アクトビラベーシックとアクトビラ ビデオにも対応しているが、アクトビラ ビデオ・フルには非対応。

別売りのアクセサリーとして、壁掛けユニット「SU-WL500」(¥26,250)やフロアスタンド「SU-FL71L」(¥80,850)、キャビネット「SU-BX71M」(¥27,300)などを用意し、多彩な設置方法が可能となっている。

【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株) 買い物相談窓口
TEL/0120-777-886

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドSONY
  • 型番KDL-55XR1
  • 発売日2008年10月10日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格75万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:55V型 ●パネル解像度:1920×1080 ●視野角:上下左右178度 ●コントラスト比:3000対1 ●受信チャンネル:地上・BS・110度CSデジタル、地上アナログ、CATV ●入出力端子:HDMI入力×4、コンポーネント入力×2、S2映像×1、ビデオ映像×3、デジタル放送/ビデオ出力端子×1、D-Sub15ピン入力×1、ステレオミニ音声入力1、光デジタル音声出力×1、LAN×1、 ほか ●消費電力:480W ●外形寸法:1486W×855H×356Dmm(スタンド含む)●質量:54.0kg(スタンド含む)
  • ブランドSONY
  • 型番KDL-46XR1
  • 発売日2008年10月10日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格60万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:46V型 ●パネル解像度:1920×1080 ●視野角:上下左右178度 ●コントラスト比:3000対1 ●受信チャンネル:地上・BS・110度CSデジタル、地上アナログ、CATV ●入出力端子:HDMI入力×4、コンポーネント入力×2、S2映像×1、ビデオ映像×3、デジタル放送/ビデオ出力端子×1、D-Sub15ピン入力×1、ステレオミニ音声入力1、光デジタル音声出力×1、LAN×1、 ほか ●消費電力:350W ●外形寸法:1259W×737H×315Dmm(スタンド含む)●質量:38.5kg(スタンド含む)