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<会田肇のCES2008レポート>キヤノン、1920フルHD記録対応のカムコーダーを出品

公開日 2008/01/10 20:07
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CESにおいて、かつてこれほどカムコーダーに力を入れたキヤノンがあっただろうか。そう考えてしまうほど、今年の2008CESでのキヤノンは勢いがあった。何せ、今年の春までに米国内で投入するカムコーダーの新製品は全13機種。しかも新たなラインナップとして、内蔵メモリおよびSDカードに記録を行うデュアルメディア記録モデルをHD2機種、SD3機種を用意するなど、そのラインナップの展開ぶりもきわめてユニークとも言える。

まずは、その中で日本でも展開が予想される筆頭モデル「VIXIA HF10」から紹介する。このモデルはSDカード+内蔵メモリ(16GB)を採用したAVCHD方式HDカムコーダーである。このモデルからキヤノンも記録を1920×1080ドットのフルHDとなり、撮像素子(CMOS)から記録メディアまで一貫してフルHD記録を行うものとなった。記録方式はAVCHDで、内蔵フラッシュメモリーにはフルHDで約2時間5分の記録が可能となる。


16GBフラッシュメモリーを内蔵するHF10。メイン電源を入れておけばスタンバイモードに入り、モニターを開くと同時に約1秒で撮影が可能となる。

本体側に見える「BATT.INFO」ボタンを押すと、バッテリーの残量がモニター上に分単位で表示される。モニターサイズは2.7型。
特筆すべきなのはメディアがフラッシュメモリーとなったことで実現したそのきわめてスリムなボディだろう。サイズ面での自由度が高まり、たとえばHDDモデルのHG10との比較では、高さが11mm、幅で8mmの小型化を達成。重量では約380gという驚異的な軽量化が図られている。これに伴い、撮像素子は従来の1/2.7型よりさらに小さい1/3.2型を採用するが、3.3メガピクセルの画素数、明るさは従来レベルを確保できているという。

また、ベルトは着脱式となってリストストラップとしての利用も可能。レンズは光学12倍ズーム付きの光学手ぶれ補正機能付きとなっている。新機能として見逃せないのがモニターにバッテリー残量表示を行う「インテリジェントリチウムイオンバッテリー」の同梱で、カメラの電源に関係なくバッテリーの残量が分単位でわかるようになっている。


ボディがシルバー色となるHF100。フラッシュメモリーを内蔵していないため、記録はSD/SDHCカードへ直接行う。
この他、基本スペックは同じで内蔵メモリを搭載しない「VIXIA HF100」をラインナップ。HF10はボディカラーがブラックのみだが、HF100はシルバーのみ。両機種共に3月の発売が予定されている。

(会田肇)

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