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<会田肇のCES2008レポート>SD+内蔵メモリーのハイブリッドカムを発表

公開日 2008/01/15 10:33
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■HV20の後継機、HDVモデル「VIIXIA HV30」

キヤノンは2008CESにおいてHDVモデルとしてその画質が高く評価されていたHV20の後継機「VIIXIA HV30」の展示も行っていた(キヤノンのカムコーダー出品記事)。


2008CESのキヤノン会場は明らかにカムコーダーが主役。ラインナップを一望できるショーケースも用意され、カムコーダー用カウンターも方々に置かれた。

一見してHV20との違いが見つけにくいが、現物はかなりの高品質感が感じられる外装へと変更されたHV30。
基本的なデザインをそのまま踏襲するマイナーチェンジ的な変更となっているようだが、ボディを光沢のあるブラックとし、ファインダー周辺も質感を高めるなど、全体として高品質感が漂うデザインとなっている。中身もかなりリファインされていて、搭載CMOSを高感度化して最低被写体照度を3ルクスにまで向上。これは低照度時(100〜300ルクス)のノイズリダクション・ガンマ・色抑制をS/N重視に設定を変更したことで可能になったものだという。液晶モニターの高視野角、30pモードの追加も行われた。米国での発売は2月を予定している。

■SDメモリーカムコーダー3機種

記録をメモリに行うSDモデル3機種も展示していた。ラインナップは、内蔵メモリの容量と有無とで違いがあり、記録形式はすべてMPEG2によるもの。


最上位機種のFS11。スリムで手に馴染みやすい丸みのあるデザインは撮影時のホールド感向上にも大きく貢献している。

モニターは2.7インチ。HDモデルと同様、電源に関係なくバッテリー情報が表示できるインフォ機能が搭載されている。
その中で最上モデルとなるFS11は、内蔵メモリ16GBを備え、これにSDカードをプラスして使えるようにしたモデル。そのデザインはHDモデルとはまったく別物で、全体に丸みがあってスリム。そのため、構えたときのホールド感はHDモデルよりも高い。しかもモード切替ボタンを大型化して背面に配置するなど、使い勝手もかなり良さそうに思える。レンズは光学でこそ37倍となっているが、DIGIC DV llによる画像処理技術の組み合わせによって画質劣化なしで48倍までのズーム比を実現している。撮像素子はHDモデルとは違って1/6インチ107万画素CCDを採用。バッテリーは本体内蔵型となる。

それ以外の機種は基本スペックは同じで、内蔵メモリーを8GBとしたFS10、内蔵メモリを持たずSDカードのみに記録を行うFS100がラインナップされている。

米国での発売は3月を予定。日本での展開は一部機種にとどまる見込み。

■MPEG2記録を行うSDモデル3機種

その他、DVDにMPEG2記録を行うSDモデルも3機種登場。ともにバッテリーを外付けとすることで長時間撮影に対応。DIGIC llを併用した画質劣化のない高倍率ズーム機能を備え、最上位となるDC330とDC320では48倍ズーム機能も備え、下位モデルのDC310でも41倍ズームを実現している。なお、DC330とDC320の違いはソフトウェアの有無で、本体は基本的に同じ。

発売は2月を予定している。日本での展開は一部機となる予定。

(会田肇)

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