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ヤマハ、“3Dモード”搭載のHDオーディオ対応AVアンプ「DSP-AX3800」を発売 − 下位機1800も

公開日 2007/08/09 14:58
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ヤマハは、同社AVアンプとして初めて次世代オーディオに対応した新モデル「DSP-AX3800」ならびに「DSP-AX1800」の2モデルを10月20日より発売する。


■7.1ch AVアンプ DSP-AX3800 257,250円(税込)


DSP-AX3800

DSP-AX3800の背面
AX3800は、先日米国で発表された「RX-V3800」(関連記事)の国内モデル。2006年11月に発売された「DSP-AX2700」の後継機で、新たに搭載したシネマDSP「3Dモード」の“3”をとって3000番台の型番となった。

HDMI1.3aに対応した7.1ch AVアンプで、ドルビーTrueHD、ドルビーデジタルプラス、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audioのデコードに対応する。また映像信号は1080pに対応。Anchor Bay Technologies(ABT)のビデオスケーラー「ABT1010」を搭載しており、480i/480pのアナログビデオ信号を1080pにアップスケーリングし、HDMI端子より出力することが可能だ。

本機のアップスケーリングの概要

本機のアップコンバージョンの概要

付属のリモコン

また、10bit/12bitのディープカラー、120Hz/24Hzのフレームレート、オートリップシンクにも対応している。なお、HDMI端子は入力4系統、出力1系統を備える。

筐体に独自のDBコンストラクションを採用。アナログ部とデジタル部、メイン電源部を独立して配置し適切な回路レイアウトをとることで、信号経路を最短化や、電源とグラウンド電位の安定化を図っている。また、フロントサブパネル〜リアパネル間を連結するセンターフレームを採用するほか、不要共振を抑え込むエンボス加工ボトムを採用。音質に悪影響を与える電気的ノイズと機械振動を効果的に抑え込み、高いS/N感を実現している。


DBコンストラクション

HDMIボードにはシールドカバーを装備した
パワーアンプには、ローインピーダンス化によってスピーカー駆動力を高める、ハイカレントアンプ・テクノロジー採用の完全ディスクリート構造7chパワーアンプを内蔵。出力は各チャンネル140W。プレゼンススピーカーとサラウンドバックスピーカーをサラウンドプログラムに応じて自動的に切り替える「デュアル7.1chシステム」のほか、2ch再生時にフロントスピーカーの低音側と高音側を内蔵パワーアンプの独立したチャンネルで駆動する「フロントバイアンプ駆動」など、4パターンのアサインモードを用意している。

従来から搭載している「ピュアダイレクトモード」は、今回新たにすべての入力信号に対応。次世代オーディオのビットストリーム信号やMP3などの圧縮オーディオに対しても有効となっている。


ピュアダイレクトの回路イメージ

<3Dモード>の概要

3800には高音質パートを数多く使用
「シネマDSP」は、22のサラウンドプログラムを用意した「シネマDSP plus」を搭載。さらに本機では新たに、空間の「高さ」方向の音場データをプログラミングすることで、これまでのシネマDSPから空間再現力を向上させた「3Dモード」を搭載。3Dモードは、フロントスピーカーの上方にプレゼンススピーカーを設置したときに有効となる機能で、22あるすべてのプログラムに対してON、OFFを選択できる。大画面でコンテンツを楽しむ場合に最適で、ホールやライブハウスなどの実測系プログラムでは天井や床の反射音によって生まれる上下方向の表現をより自然に再現することができるという。

また本機は、LANによりホームネットワークに接続することで、PC内のMP3/WMA/WAVファイルやインターネットラジオの再生も可能。USB端子を搭載しており、USB メモリーやデジタルオーディオプレーヤー内の音楽の再生も行うことができる。また「Music Enhancer」を継承しており、あらゆる圧縮音声信号を高音質で再現することが可能だ。オプションのドックを使用することでiPodの接続も可能。GUIは日本語に対応しており、快適な操作が可能となっている。

フロントパネル部

インプット名に初めて「BD/HD DVD」を使用

リモコンにも「BD/HD DVD」の文字が


■7.1ch AVアンプ DSP-AX1800 173,250円(税込)


DSP-AX1800

DSP-AX1800背面
AX1800は、2006年11月に発売された「DSP-AX1700」の後継機。出力は130W×7ch。基本的な仕様や機能は3800と共通する。

筐体は3800と同様にDBコンストラクションを採用するが、フロントサブパネル〜リアパネル間を連結するセンターフレームのみ省略している。また、3800で採用する各種高音質パーツのいくつかは採用せずスタンダードパーツを使用している。さらに本機では、シネマDSPの3Dモードを非搭載としたほか、ホームネットワーク機能と日本語GUIを省略している。


【問い合わせ先】
ヤマハ株式会社
AVお客様ご相談センター
TEL/0570-01-1808(ナビダイヤル)
TEL/053-460-3409(携帯電話、PHS)

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドYAMAHA
  • 型番DSP-AX3800
  • 発売日2007年10月20日
  • 価格¥257,250(税込)
【SPEC】●定格出力:140W×7 ●最大出力:185W×7 ●音声入力端子:アナログ×11、6ch/8ch×1、光×5、同軸×3 ●音声出力端子:SP OUT×7ch、PRE OUT×7ch、SUBWOOFER OUT×1、REC OUT×4、光×2 ●映像入力端子:コンポジット×6、S×6、コンポーネント×3、D5×3 ●映像出力端子:コンポジット×3、S×3、コンポーネント×1、D5×1 ●その他の入力端子:HDMI×4、DOCK×1、USB1.1×1、ネットワーク×1 ●その他の出力端子:HDMI×1、コントロール×1 ●消費電力:400W ●外形寸法:435W×171H×438.5Dmm ●質量:18.4kg
  • ブランドYAMAHA
  • 型番DSP-AX1800
  • 発売日2007年10月20日
  • 価格¥173,250(税込)
【SPEC】●定格出力:130W×7 ●最大出力:175W×7 ●音声入力端子:アナログ×11、6ch/8ch×1、光×5、同軸×3 ●音声出力端子:SP OUT×7ch、PRE OUT×7ch、SUBWOOFER OUT×1、REC OUT×4、光×2 ●映像入力端子:コンポジット×6、S×6、コンポーネント×3、D5×3 ●映像出力端子:コンポジット×3、S×3、コンポーネント×1、D5×1 ●その他の入力端子:HDMI×4、DOCK×1 ●その他の出力端子:HDMI×1、コントロール×1 ●消費電力:400W ●外形寸法:435W×171H×438.5Dmm ●質量:17.0kg