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約4割が「PLC利用するつもりない」 −「今週の読者投票」結果発表(7/23〜7/29)

公開日 2007/07/30 17:27
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7月23日〜7月29日の読者投票:「PLCについてどう思う?」

今週のお題は電灯線や配電線に通信信号を流すことでデータ通信を行う「PLC(Power Line Communications)」について。読者の投票結果は以下のようになった。


欧米などでは2000年前後から家庭用PLC機器が流通しているが、日本でも昨年10月の電波法改正後、各社からアダプターや電源タップなどが発売されてきた。

5%の人が「是非使ってみたい」、そして2%の人が「もう使っている」と回答。また、PLCは松下電器の提唱する「HD-PLC」やUPA、HomePlugなど規格が乱立し、互換性もない状態であるため、「規格乱立が落ち着いたら使用したい」と考えているユーザーは5%となった。

しかし他の回答を引き離して圧倒的に多かったのは、「発生するノイズの影響が気になる」という41%、そして「利用する予定はない」という40%の回答だ。Phile-web読者の約8割がPLCに対して否定的な意見を抱いているという、厳しい結果が出たことになる。

PLCは、家庭内の電力線を使用するため初期工事を必要としないほか、対応機器をコンセントに挿すだけで使える手軽さなどのメリットがある。しかしその反面、もともと高い周波数の電気信号を流すことを想定していなかった電力線からの電波漏洩や、ラジオ短波への影響なども問題とされている。さらに、オーディオ機器やテレビなどに与えるノイズも気にかかるところだ。今回の読者投票では、オーディオ&ビジュアル機器への影響から、Phile-webの読者の多くがPLCに対して懐疑的であることが明らかになった。

(Phile-web編集部)

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