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TDK、超磁歪素子を用いた2.1chフラットパネルスピーカーの最上位モデルを発売

公開日 2006/11/20 17:20
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“Xa-Master”「SP-XA160」
TDKマーケティング(株)は、2.1chフラットパネルスピーカーの新モデル“Xa-Master”「SP-XA160」を12月20日より発売する。価格はオープンだが、30,000円前後での販売が予想される。

同社では、英NXT社と共同開発したフラットパネルスピーカーを、2001年11月から販売してきた。今回の新製品はその集大成であることから、名称に「Master」と付けたという。

新製品では、フラットパネルの表面全体に各周波数の振動を分布させるNXTのSurfaceSoundテクノロジーを、さらに発展させた新サウンドシステム「AAPS」を採用した。

「AAPS」は、広い音の放射面積を持つ特殊硬質パネルと、その駆動を可能にする過渡応答特性を有する超磁歪素子を応用した、新開発のGMMエキサイタとの組み合わせにより実現したもの。これにより、広範囲な空間にサウンドが放射・拡散され、リスニング空間に均一な音圧分布が実現するという。この結果、スイートスポットが広くなり、広範囲でバランスの良いリスニングポジションが得られるという。

GMMエキサイタ構造図

GMMエキサイタ

新製品に搭載する特殊フラットパネルは、1ユニットで1.5kHz〜20kHzという中高域周波数帯域をカバー。パネル全体を振動させて各周波数の音を出す分布振動モードは、バイオリンなどの実際のアコースティック楽器の発音動作に近く、音色の忠実度に関係する高域のハーモニクス成分を高精度に再現する。またフラットパネルスピーカーには、人の声の周波数帯域をカバーするミッドレンジユニットも搭載し、サテライトスピーカーは2ウェイ構成となっている。

サブウーファーは出力20Wのアンプで、新開発の13cmウーファーユニットを搭載したバスレフ型。サブウーファレベルを3段階(±3dB)で調節することが可能。

また、疑似サラウンド(SR)回路も内蔵し、ナチュラルなサラウンド効果を実現。音量や音質の調整などが手軽にできるワイヤレスリモコンも同梱する。

サテライトスピーカーは、弦楽器のシルエットをイメージした、面積の広い透明パネルの採用によるシースルーデザイン。バックフィンは、AAPSによる背面の放射を妨げないように備えられた。別売りのの専用フロアスタンドを取り付けることで、トールボーイタイプのスピーカーにもなり、スタンドの調節でAVシステムの高さに合わせることもできる。

【問い合わせ先】
TDKサービスステーション
Tel/03-5201-7272

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドTDK
  • 型番SP-XA160
  • 発売日2006年12月20日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格30,000円前後)
【SPEC】
<アンプ部>
●実用最大出力:10W×2/20W×1 ●消費電力:42W ●入力端子:ステレオミニジャック×1/RCAピンジャック×2
<サテライトスピーカー>
●定格入力:10W ●周波数特性:200Hz〜20kHz ●外形寸法:約180W×643H×180Dmm ●質量:約2.8kg(1台)
<サブウーファー>
●定格入力:20W ●周波数特性:50Hz〜200Hz ●外形寸法:約159W×304H×285Dmm ●質量:約5.6kg