HOME > ニュース > NHK技研公開(3) 地上デジタル「携帯・移動体受信」の利用イメージ

NHK技研公開(3) 地上デジタル「携帯・移動体受信」の利用イメージ

公開日 2004/05/27 19:50
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●NHK技研公開では、地上デジタルの関連技術も数多く展示されている。

地上デジタル放送は、家庭内のテレビで利用する「固定受信」だけでなく、車内やモバイル機器などで利用が可能な「移動体受信」や、携帯電話やPDAなどで利用する「携帯受信」もサービスが行われる予定。

「移動体受信」関連技術では、4つのアンテナを利用したダイバーシティー受信を行い、13セグメント全てを受信できるチューナーが公開されている。これにより、車内でハイビジョン映像やデータサービスの利用が可能になる。データサービスの内容も、車内で利用することを想定し、ドライブ情報など専用のコンテンツが提供される見込み。

移動体受信向けのデータ放送画面

「携帯受信」では、利用シーンを想定したデモを見ることができた。映像を表示するだけでなく、データ放送受信やインターネット接続機能が搭載され、番組の関連情報を得ることができる。携帯受信では1セグメントしか使用しないため、映像に割り当てるビットレートが低いが、映像コーデック「AVC/H.264」を改良することにより、より高い画質が実現できるという。

携帯受信の画面例。上が番組の映像、下がデータ放送

携帯受信に使用されるコーデックAVC/H.264の画質向上も図っている

携帯受信と家庭内のテレビを連携させる技術も開発中で、携帯で視聴中の番組を家庭内のテレビでも同時に受信し、家庭内のレコーダーで録画を行う、などといった利用方法を想定している。

デジタルラジオ関連では、受信機の試作品が展示され、実際に音を聴くことができた。91chの「NHK・VICS」では、ダミーヘッドを利用して3Dエンコードした音声を放送している。

デジタルラジオ受信機の試作品

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック