エスケイネット、PC用デジタルラジオ/ワンセグチューナーを発売 − ヤマハ・スピーカー同梱セットも

エスケイネット（株）は、“MonsterTV”シリーズの新製品として、デジタルラジオとワンセグの受信に対応した「MonsterTV 1DR」を5月25日より発売する。価格はオープンだが12,800円前後での販売が予想される。

MonsterTV 1DRは、デジタルラジオとワンセグ放送に両対応したUSBタイプのPC用アンテナ一体型チューナー。付属の専用視聴ソフトをPCにインストールして番組の視聴を行う。また同ソフトを使って番組の録画/録音、データ放送の受信などが可能なほか、EPGを使用することもできる。対応OSは、Windows XP、Vista。

また本機は、クレードル「USB延長ケーブル付ドッキングステーション」を付属。クレードルを使用してPCから離れた位置に設置することで、PCからのノイズの影響を低減することができる。また、家庭内の既存のアンテナ線などに接続可能な「F型変換ケーブル」も付属する。さらに別売のオプション製品として、電波の受信しにくい場所などで役立つ「ブースター搭載外付けアンテナ」を用意している。

6月上旬からはヤマハの小型スピーカー「NX-U10」（関連ニュース）をセットにしたモデルも販売される。SKNET「e-SHOP」とヤマハ「Yダイレクト」でのみの取り扱いで、価格は32,600円。


16日、本製品の記者発表会が開催された。発表会にはエスケイネットの代表取締役社長をはじめ、デジタルラジオ放送を行うTBS、チューナーを提供するシャープ、セットのスピーカーを提供するヤマハの関係者も出席した。

エスケイネット 代表取締役社長の妹尾兼氏は、「昨年は携帯電話への搭載が進んだということもあり、ワンセグの認知が拡大し製品が爆発的に売れた。しかしこれは一過性だと思っており、ワンセグ機能というのは当然のものになってきている。新製品ではデジタルラジオの利便性や音のよさをアピールしていきたい」と語った。

スピーカーセットのNX-U10についてプレゼンを行ったのはヤマハエレクトロニクスマーケティング 営業企画室 チーフの加藤剛士氏。本年2月に発売されたNX-U10は、USBバスパワー駆動対応のコンパクトなスピーカーシステム。USBケーブル1本で、PCの音を手軽に高音質に楽しめる製品だ。独自技術により20Wという最大瞬間出力を実現しており、通常のUSB給電方式スピーカーにはない迫力ある再生音を実現している。同氏は、「PCに音楽をため込むのが一般化してきた今、それらをいい音で楽しみたいというニーズが高まっている」と説明し、セットモデルをアピールした。なお、6月からはこれまでのシルバーモデルに加え、ブラックモデルも展開していく予定だという。

また、TBSラジオ＆コミュニケーションズ デジタル推進局デジタル推進部長 三村孝成氏は、「デジタルラジオは、地デジのようなアナログのサイマル放送とは違い、全く新しいコンテンツを提供しているものであり、雑誌で言うところの“専門誌”に近い。デジタルラジオチューナー搭載の携帯電話は約100万台出荷されているが、それらの購入者はデジタルラジオが主目的というわけではない。MonsterTV 1DRのように、ラジオ試聴を主目的とした商品が発売されることは、とても意味のあることだ」と語り、MonsterTV 1DRにエールを送った。

MonsterTV 1DRに搭載されたチューナーはシャープ製。同社 電子部品事業本部 高周波デバイス事業部 副事業部長 宮本雅之氏は、同チューナーの低消費電力、小型、安定受信性を紹介し、「デジタルラジオチューナーは今後、ディスプレイを搭載した様々な製品に搭載されていくのではないかと思っている」と語った。

【問い合わせ先】
エスケイネット株式会社
TEL/045-470-0183

（Phile-web編集部）