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ヤマハ、HD2+やHDMI端子を搭載したDLPプロジェクター「DPX-1100」を発売

2004/02/19
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<左>DPX-1100 <右>HDMIロゴがフロントに追加された
●ヤマハ(株)は、DLPプロジェクター「DPX-1100」 を4月上旬より発売する。価格はオープンだが、110万円前後での販売が予想される。

本機はヒットモデル「DPX-1000」の後継機として開発されたモデル。外観はレンズ周りのリングの色変更、フロントの「HDMI」ロゴのほかは変わりがないが、光学系から映像信号処理系までトータルに見直しを図り、さらなる高性能化を追求した。

本機は、DMDパネルに最新の「HD2+」を採用。新設計された光学系との組み合わせにより、4000:1という高コントラスト比を実現した。これにより、黒の深みや暗部の階調の滑らかさがさらに向上し、奥行き感や立体感あふれる新次元の映像表現が実現した。

カラーホイールには、従来のRGB6セグメントに、NDフィルター付の暗いグリーンセグメントを追加した新開発の7セグメントタイプを搭載。視覚的な感度が高いグリーンの分解能をアップさせることで、暗部のみならず全領域での階調表現力を向上させた。しかも、分割された各セグメントでも安定した特性が得られやすいモノリシックタイプを採用し、熱に強いコアレスエアーベアリングモーターと組み合わせるなど、信頼性だけでなく耐久性をも兼ね備えている。また、色再現性についても、甘くなりがちな「緑」に注目し、HDTV規格の「緑」色度をカバーすることで、緑をより自然な緑として高純度に再現。さらに、各色のバランスの見直しを行って、実用的な明るさを約30%(D65/従来比)改善させた。

投射レンズには、新開発の1.6倍ズームレンズを搭載。分解能を高める新設計に加え、レンズ素材として異常分散(AD)ガラスの使用を倍増(DPX-1000比)させることで、100インチ(16:9)投影距離3.0〜4.8mという短焦点・高倍率を維持したまま、色収差を大幅に改善。特に赤の収差に効果を発揮するという。

光学絞りは電動で、3段階の調整が可能。本機では絞り機構や絞り率が全面的に見直され、適切な明るさを維持しながら高コントラスト比を得るとともに、絞り込みによる熱の影響にも配慮し、耐久性を増したという。

A/D変換回路は10ビット。また、本機では最新のインターフェース規格「HDMI」入力端子を、DLPプロジェクターとしては初めて搭載。「HDMI」出力を装備したDVDプレーヤーと組み合わせて、ケーブル1本の接続でデジタル信号をダイレクトに入力できる。また、BNC端子やD4端子など合計6種類の入力端子を装備し、様々な機器との接続に対応する。

SD信号(480i/p、576i/p)のスケーラーには、新たにファロージャTrueLife機能によるエッジエンハンス&ディテールエンハンスを搭載。「シャープネスタイプ」と「シャープネスゲイン」の2つの項目を調整でき、輪郭やディテールの再現性を効果的に高めることが可能になる。

従来から定評のあった画質調整機能の豊富さは、本機でさらに進化した。業務用プロジェクターに迫る多様なパラメーターにより、きめ細かな画質調整が行える。色調整では、WRGBYCMの7軸に対する色度値やゲインを個別に直接指定できるモードや、色温度(W)とRGBのバランスとの整合性を常に正しく保ちながら調整できる、独自のナチュラルカラーアジャストメントシステムを利用したモードなど、目的に応じた調整が可能。例えば、設定した色温度をほぼ保ちながらRGBを個別に調整することもできる。また、画質調整は分かりやすいグラフィカル表示に加え、より簡便に画質の調整が行えるようにした「1ライン」メニュー表示での調整も可能。調整した画質は入力端子ごとに各6パターンまでメモリーでき、不用意な書き込みを禁止するメモリーロック機能も搭載する。

さらに、ランプの明るさも多段階に設定可能。絞りとランプパワーを個別に調整できるので、最適な画質に設定しやすくなった。

また、新機能「シネマズーム」では、シネマスコープサイズ(アスペクト比2.35:1)の画面を16:9のスクリーンの縦方向いっぱいになるよう拡大し、ブラックバーをカットして表示。より迫力ある映像が楽しめる。

静音対策も徹底。厳選したモーターファンの採用や独自の消音設計により、高出力のランプを使いながらも28dB(ランプパワー最小時)という優れた静音特性を実現した。

【問い合わせ先】
ヤマハエレクトロニクスマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL/0570-01-1808

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドYAMAHA
  • 型番DPX-1100
  • 発売日2004年4月上旬
  • 価格\OPEN(予想実売価格1,100,000円前後)
【SPEC】
●投映デバイス:0.8inchDMD「HD2+」素子×1枚 ●解像度:1280×720 ●レンズ:1.6倍電動ズームレンズ F=2.7〜5.0 f=24.3〜38.9mm ●ランプ:270W SHP ●明るさ:800ANSIルーメン ● コントラスト比:4000対1(ランプ最大電圧、ホワイトブーストON、アイリス最小時) ●騒音レベル:28dB〜30dB ●入出力端子:ビデオ入力1、Sビデオ入力1、D4入力1、RGB(BNC×5)入力1、RGB(ミニD-Sub15ピン)入力1、HDMI入力1、RS232C端子1、トリガー出力12V(リモート)×1 ●消費電力:375W(待機時0.1W) ●外形寸法:495W×192.6H×465.4Dmm ●質量:13.8kg