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ビクター、790万画素タイプなどD-ILAデバイス3種を開発

公開日 2003/08/25 17:07
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<左>4K2Kパネルを搭載したD-ILAプロジェクター <右>日本ビクター(株)専務取締役の山口南海夫氏
●日本ビクター(株)は、同社独自開発のプロジェクター用デバイス「D-ILA」に3モデルを追加する。本日、東京都内で発表会を開催した。

新たに開発したD-ILA デバイスは以下の通り。
(1)対角1.7インチ 4K2K(約790万画素:3840×2048)
(2)対角0.8インチ フルHD(約210万画素:1920×1080)
(3)対角0.7インチ 720P(約92万画素:1280×720)

今回の新デバイス追加により、同社製D-ILAデバイスのラインナップは現在量産中の3種類と合わせて6種類となり、エントリーから超ハイエンドまでのフルラインナップが揃ったことになる。

ホームシアターファンにとって特に注目すべきは、0.8インチ フルHDモデルだ。同デバイスを使ったホームシアター用プロジェクターの開発も行われており(別項参照)、早期の製品化が期待される。

0.7インチ 720Pデバイスは、家庭用のリアプロジェクションテレビに使用する。同社では、2007年度の北米リアプロ市場は年間300万台規模になると推定。このうち50型以上を6割が占めると予測し、この市場に本デバイスを搭載したモデルを投入する考えだ。すでに試作機も展示されており、製品化が近いことがうかがえた。

現在の投写用表示デバイスとして最高解像度となる4K2K(約790万画素:3840×2048)の1.7型デバイスは、シミュレーション・VRなど、産業分野に向けたモデルとなる。

発表会では、同社ILAセンターデバイス担当の片山琢氏がデバイスの概要について説明。D-ILA方式の利点について「高密度化可能で、高解像度が実現できるほか、垂直配光液晶なので高コントラストな映像が実現できる。また、開口率が液晶やDLPに比べて高く、明るく鮮明な映像が得られる」と説明。また同氏は、今回のデバイスについて、「高画質・高信頼性を維持したまま画素の高密度化・小型化を実現する量産プロセスを開発した」とし、新遮光構造の採用などにより、8ミクロン以下のピッチまで画質劣化なしで量産できるとした。これにより、0.7インチのフルHDパネル、0.5インチの720pパネルなども製造が可能であると語った。歩留まりを改善し、コストも下げることに成功したほか、デバイスに適した光学系も社内で開発していることを明らかにした。

D-ILAデバイスは、高寿命であることも特長の一つに挙げられる。同社が行った実験では、通常の液晶デバイスは5〜6,000時間で明るさが40%になるのに対し、D-ILAの寿命は10万時間以上になるものと推定。圧倒的に長い寿命は、監視/シミュレーションなど長時間稼働システムでの使用にも耐える。

現在、ビジネス用・シアター用とも液晶もしくはDLP方式が主流だが、同社ではD-ILAの高い性能を訴求し、プロジェクター市場での存在感を高めていく考えだ。

【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
ILAセンター営業部
TEL/045-450-2790

(Phile-web編集部)

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