HOME > ニュース > オンキヨー営業本部長・小林佳紀氏インタビュー<前編>「お客様の満足が付加価値」

オンキヨー営業本部長・小林佳紀氏インタビュー<前編>「お客様の満足が付加価値」

公開日 2002/04/30 14:53
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オンキヨー(株)CE事業部 営業本部長 兼 国内営業部長小林佳紀氏
●ここ数年、ホームシアターに注力してきたオンキヨー。その方向性は単にAV機器を販売するだけにとどまらず、インストールビジネスへと発展してきている。様々な企業とコラボレーションを組みながら、販売店に対するバックアップ体制を整えつつ、様々な施策を展開していく考えだ。

―― 御社はホームシアターに関する事業に非常に熱心に力を入れていらっしゃいますが、近ごろはインストールに関する事業も進んできているようですね。
 
小林 そうですね。今、立ち上げたばかりのものとして、設置工事も含めたホームシアターシステムを提案していこうというものがあります。
 
―― それはどういうものなのですか。
 
小林 お客様がホームシアターをやりたいとお考えになるときに、プロジェクターを天吊りしたいという要望は非常に多いのですが、実際に設置の話しになってしまうと、次第に難しそうに思えてきて諦めてしまうことも多いようです。ですが、天吊りにするメリットは多く、当社では以前からそういった空間からの提案をしていきたいと考えていました。また、インストールというと新築時から検討しなければならないというような、非常に大げさなイメージがあるようで、それを払拭したいという思いもありました。
 
そこで、すでにある6〜8畳間に、イージーオーダー感覚で後付けできるシステムを、構成する商品から設置工事までを一貫して提供していこうという考えで始めたのがこのシステムです。
 
―― そのパッケージの構成はどのような内容なのですか。
 
小林 具体的には、他社さんのプロジェクターや電動スクリーンに、当社のAVアンプ、DVDプレーヤー、5.1chスピーカーと専用の取り付けキットを組み合わせた提案です。
 
プロジェクターなどは、簡単に天吊りにできるよう、ブラケットやレールを用意しております。このレールには照明が付属しているほか、スピーカーを取り付けることもできますし、レール内に電源ケーブルやスピーカーケーブルを収納することもできるようになっていますので、部屋にもすっきりと収めることができるようになっています。
 
―― プロジェクターにはどういったモデルが使用できるのですか。
 
小林 レールの強度もありますので、各社のコンパクトなモデルになります。推奨モデルとしては、パナソニックTH−AE100、三菱LVP−2000V、プラスビジョンPIANOの3機種のなかからお選びいただくことになります。電動スクリーンはイーストンの80インチのモデルを用意しています。
 
―― このレールはオリジナルのものなのでしょうか。
 
小林 これは特許を取得しています。プロジェクターのブラケットも各社のモデルに合うように設計しています。
 
―― 価格はどの程度になるのでしょう。
 
小林 お選びになるプロジェクターの価格にもよりますが、工事費(10万円前後)を含めますと80〜90万円前後になります。
 
―― 設置工事はどうするのですか。
 
小林 東芝テクノネットワークさんとのコラボレーションで設置工事はこちらで行うことになります。つまり、お客様はご販売店様でこのシステムを購入なさるのですが、東芝テクノネットワークさんが機器を持って取り付けにうかがうようなスタイルになっています。これが軌道に乗れば、通常のご販売店様でも気軽に販売できるようになります。
 
―― これを販売する際にはシステムで見せていくことも重要になってきますよね。
 
小林 ご販売店様の店頭では、設置例のようなスペースが必要になるでしょうね。この部分はハイエンドではありませんが、その外側に位置するお客様が対象になります。ボリュームのある部分ですから、積極的なご販売店様とコラボレーションを組んでやっていければと思っています。
 
―― 現在はどこの販売店で展開しているのでしょうか。
 
小林 現在(3月末現在)は、まだ始まったばかりですので、全国でもムラウチさん、アシベ電機さん、シキデンさん、ジョイフルさんの4店舗で行っているだけです。ですが、これは、まだ始めたばかりの企画です。今はまだノウハウを蓄積している段階ですので、徐々に展開していければと考えています。

(後編に続く/Senka21編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE