HOME > インタビュー > 人気シリーズ「CKR」第2世代機はどう変わったのか? オーディオテクニカ開発者に聞く

“世界初”機構搭載モデルがリニューアル

人気シリーズ「CKR」第2世代機はどう変わったのか? オーディオテクニカ開発者に聞く

公開日 2016/06/20 10:28 インタビュー:岩井 喬/構成:編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

“オーディオテクニカらしさ”を再解釈した新デザイン
装着感も向上


―― 外観デザインも大きく変わりましたね。

國分:はい。冒頭でお話ししたとおり、今回はより幅広い層へアプローチしたかったため、「オーディオテクニカらしいもの」「イヤホンらしいもの」を現代風に再解釈した、クセのないシンプルなデザインを目指しました。一見シンプルなんですが、ディテールを見ると今っぽさがある…というのを狙って作っています。


小澤:CKR10/9では、プッシュプルドライバーを想起させるデザインをということで特徴的な外観になったんですが、第二世代機はプレーンなデザインになったので、大勢の方にプッシュプルの良さを体験してもらえればと思います。

こちらは前モデルの「ATH-CKR10」。導管を横に出すタイプで、CKR100/90/70とは大きくデザインが異なる

國分:それと、CKR70についてはカラーバリエーションにも苦心しました。通常であればこの価格帯(1万円程度)のモデルは堅めのカラーを選ぶのですが、今回は幅広いユーザーに向けた製品ということで、女性も手に取れるようシャンパンゴールドやピンクゴールドなども用意しました。パッケージも第一世代機のブラックから、今回はホワイトにしましたので、店頭でも「あ、新しいものが出たな」と気づいていただけるデザインになったのではと。

―― 音に関連する機構のひとつ「ベースアコースティックレジスター」が、今回はなくなりました。これはデザイン性との兼ね合いなのでしょうか?

小澤:いえ、技術進化によって必要ではなくなったのが理由です。

―― 聴き比べてみても、ベースアコースティックレジスターがなくなったからと言ってそこまで低域の差を感じませんでした。むしろ、全体的に解像感が上がっている感じを受けました。デザインを変更する上で大変だったことはありましたか?

國分:ドライバーが2発入ってケーブル着脱式で…となると、どうしても筐体が大きくなりがち。最初は社内の人間に「Bluetoothイヤホン?」と聞かれました(笑)何回か試作して、ハウジングのロゴが入っている部分の直径を大〜小と変えてみて、最終的にこのかたちに落ち着きました。実は当初はもう少し直径が大きかったんですが、工場で試作中の小澤から「大きすぎ!今すぐ小さくしろ」と指示が来て、すぐ変えました(笑)

―― いろいろやりとりがあったんですね(笑)構造としては、横から導管を出すデザインだったCKR10/9から、今回はまっすぐ積み上げるかたちに変わっています。ドライバーの背後に位置するハウジングが締める大きさが全く異なりますが、これは音にも影響するのでしょうか?

田久保:いえ、実はそこまで変わりません。イヤホンにおいてはドライバーの性能で8割方音が決まるんです。なのでボディのかたちや素材は“色づけ”というイメージですね。ヘッドホンだと、逆にボディの影響が大きいのですが。ドライバーはしっかり作り込んでいますし、ボディの音への影響も、これまで積み重ねたノウハウでしっかり掌握しハンドリングできたと思います。



次ページ着脱式ケーブルに独自コネクターを採用する理由とは

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: