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<山本敦のAV進化論 第68回>

<IFA>“最高画質”を実現した世界初の4Kスマホ −「Xperia Z5 Premium」開発者インタビュー

公開日 2015/09/05 16:29 山本敦
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■画面サイズを5.5インチとした狙いとは?

「Z5 Premiumでは、より高精細感が感じられるよう独自にチューニングした画づくりをしています。4Kパネルになって画素ピッチが詰まってくるぶん、画面の明るさとのバランスをとりながら、一般的な使用ケースでは画面の明るさがデメリットにならないよう調整をしています」(板倉氏)

Xperia Z5 Premiumの画面サイズは5.5インチ。そもそも、このサイズの液晶ディスプレイで4K化することの効果はあるのだろうか?板倉氏は狙いをこのように説明している。

「単純にパネルを4Kするだけでなく、スマホとしての最高画質を提供したいという思いがあります。ブラビアの開発チームとディスカッションしながら、最高画質を感じていただくために大きく『3つの軸』でディスプレイの画質を再定義しました」(板倉氏)

クローム、ブラック、ゴールドの3色カラーバリエーションが揃う

板倉氏が「3つの軸」として掲げる要素は「色彩の鮮やかさ」「超精細感」「深みと立体感のあるコントラスト」だ。色彩表現についてはチューニングの色座標を標準的なYUVから、再現領域を広げて正しい色合いを表現できるよう、現状ブラビアで使われている色座標に変更してより細かなチューニングを可能にした。色座標の変換は処理負担のかかるタスクだが、内蔵するGPUの性能が上がったことでこれを実現。特に人肌の繊細な色彩感をキープできるよう気を配っているという。

精細感を高めるためにはX-Reality for mobileを核とした4Kアップスケーリング機能を搭載している。さらにコントラスト感の向上について、板倉氏はハードとソフトの両方を進化させていると説く。「ソフトは映像の明部・暗部を自動で解析しながら、暗い部分の輝度を沈め、明るい部分は輝度をさらに上げることで、いっそうのコントラスト感を出しています。ハードウェアにも新しい基礎材料を採用していますが、Z5 Premiumには広視野角のコントラストフィルムを搭載して全体のコントラスト感を高めています」。

スマートフォンでもテレビと同様、4K表示に対応することで動画や写真を再生する際の自然な映像認識を促し、長時間視聴時に、目や脳への負担を抑える効果があるのではないだろうか。実機の映像を視聴しながら、強調感を抑えた自然な色合いやコントラスト感を実感することができた。ただ、画面サイズは5.2インチのXperia Z5との差別化を強調するためにも、5.5インチよりさらに大きくしても良かったのではないだろうか。板倉氏に問いかけてみた。

「もちろん企画段階では様々な画面サイズを検討してきました。デジモノが好きな方をはじめ先進層には“大きな画面サイズで4K”という期待感が高いであろうことは承知しています。でも、一方でスマートフォンは日常生活の中で活用するデバイスなので、多くの方々に使っていただけるような使い勝手の向上も意識しています。なぜならソニーにとっても4Kスマートフォンは、今後長く育てていきたいシリーズですので。本体の持ちやすさや操作性などの側面から、一般に好まれる画面サイズと4K画質の効果のバランスを考えた結果、今回は5.5インチがベストだと判断しました」(板倉氏)

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