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「小型で音も良いプレーヤーを目指した」

Lotooのシャオ氏に聞く、新ハイレゾDAP「PAW5000」開発のねらい

公開日 2015/06/02 10:30 インタビュー・構成:高橋敦
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ポータブルプレーヤー分野にこの春に期せずして、音質・携帯性・機能性等と無理のない価格をそれぞれのバランスで兼ね備えた製品が次々と発表された。Lotoo「PAW5000」もそのひとつだ。

Lotoo「PAW5000」。¥55,000(税抜)

PAW5000は、ハイエンド機「PAWGold」から基本要素を受け継ぎつつ、価格の引き下げを実現。加えてこのモデルならではの機能も備え音質傾向も変えてあるなど、低価格化だけではなくターゲット層を意識した最適化も施した意欲作となっている。

先日来日した同社マーケティングディレクターのシャオ・チー氏から、ブランドの紹介からPAW5000についてまで、興味深いお話をお聞きすることができた。

マーケティングディレクターのシャオ・チー氏

ーーーあらためて、ブランドの成り立ちからご紹介いただけますか?

シャオ氏:我々は「informedia」というメーカーで、放送業務機器において中国で4分の3のシェアを持っています。その我々のポータブルやパーソナルに向けたブランドが「Lotoo」です。informediaとしてはODM、相手先ブランドとなる製品の設計や生産の仕事も広く受けています。

ーーー日本上陸にあたっては、放送業界でもオーディオの世界でも大きな信頼を得ている「NAGRA」ブランドのODMを引き受けているメーカーとしても注目を集めました。ODMの取引先の名前を明確に出してアピールする例はあまりないので少し驚いたのですが、LotooとNAGRAのパートナーシップはそれほど特別に強固ということでしょうか?

シャオ氏:ええ、とてもいい関係です。我々はNAGRAの製品の一部分を担当していて、設計から任されている製品もあれば、製造のみを担当している製品もあります。

ーーーLotooブランドの日本市場第一弾製品として超ハイエンドなポータブルプレーヤー(「PAWGold」税込28万5000円)を選択したのはどういった意図からでしょう?

シャオ氏:日本に向けても世界に向けても、我々の技術力をいちばんアピールできるものだったからです。ハイエンドでそれをアピールした上での、次なる展開がこの「PAW5000」なんです。

左がハイエンドモデルのPAWGold、右が今回のPAW5000

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