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第3回 「GR-HD1」使用レポート 〜編集編〜
1. 専用ソフトで作品を創る

夢にまで見たハイビジョンでの撮影。そのまま撮りっぱなしにしておくのはあまりにもったいない。そんな状況を知ってか、GR-HD1の別売キットには、取り込み・書き戻し用ソフト「HDキャプチャーユーティリティ」と、HD1のHD/SD信号をそのままノンリニア編集できるソフト「MPEG Edit Studio (R)Pro 1.0 LE」、編集した内容をDVDにコピー可能な「ImageMixer DVD」、それにアフレコ用音声ファイル変換ソフト「オーディオコンバーター」の4つが付属している。

動作環境はOSがWindows(R)XPであることが条件となっており、とくに編集ソフト「MPEG Edit Studio (R)Pro 1.0 LE」についてはCPUがPentium4 2GHz以上、メモリが256MB以上(512MB以上が推奨)であることが要求されている。情報量の大きいハイビジョン映像だけに、かなりハイスペックなパソコンでないと対応できないのだ。しかし、対応パソコンさえあれば、これらの作業はシンプルな環境で行えるようになるのである。

さて、動画の取り込みは実に簡単だった。HD1とパソコンをi.LINK経由で接続して「HDキャプチャーユーティリティ」を立ち上げれば取り込みが可能になるのだ。録画時間の倍速機能はとくに用意されていないので、すべて等倍速で取り込むこととなるが、操作上で難しいことは一切無く使いやすい。 取り込みが終わったら、今度は編集ソフト「MPEG Edit Studio (R)Pro 1.0 LE」を立ち上げ、いよいよ編集作業に入る。

添付ソフト
別売キットに付属のCD-ROMには、4つのソフトを収録

編集作業風景
PCとHD1だけの、きわめてシンプルな環境で編集作業が行える。今回使用したPCは東芝「G7/U24PDDW(CPU:2.4GHz)」。i.LINKケーブル一本で接続は完了!

「MPEG Edit Studio (R)Pro 1.0 LE」
の編集画面
<各部分はクリックで拡大>
ビンウィンドウ
 映像・音声素材がズラリと並ぶ

モニターウィンドウ
 素材の使用する部分を指定
タイムライン
 映像や音声の並べ替え、トランジョンの挿入、音声出力の調整などの作業を行う
サマライザ
 各素材の内容を時間を区切って表示

編集画面は、右上が素材を並べたビンウィンドウとなっていて、下にタイムラインが並ぶ。ビンウィンドウで選んだ素材は左上のモニターに表示され、ここで必要な長さにトリミングした上で、そのまま下のタイムラインにドラッグ&ドロップする。タイムラインではフレーム単位の表示ができる他、秒/分単位に切り替えることも可能だ。

トラジション(場面切り替え)は、トラック1とトラック2が重なっている部分にかけられる。ワイプを中心としたもので、オーバーラップ効果もかけることができる。また、事前にその効果をプレビューして確認することが可能だ。音声をアフレコする際は、オーディオコンバーターで取り込んでおいた素材をビンウィンドウに用意し、同じく必要な部分にタイムラインに並べる。なお、映像と音声を「非同期」とすると別々に選択できるようにもなり、音声のみを削除することが可能となる。タイトルの挿入は、画面上に好みの書体や色、サイズを変えることができる。あくまでLE版であるため、タイトルをスクロールさせたりすることはできない。


これらの作業を繰り返し、ハイビジョン映像の編集を行ってゆく。そして、編集した映像をHD1へ書き戻すには、再度「HDキャプチャーユーティリティ」を立ち上げてデータの書き戻しを行う。また、DVDにする場合は、タイムライン右下の「作成」ボタンから編集設定に入り「MPEG2ファイルのTS→PS変換」を行っておく。これを行わないとDVDとしてコピーすることはできないので注意しよう。もちろん、パソコンと組み合わせるDVD-Rドライブが必要なのは言うまでもない。また、HD映像でMPEG2圧縮を行うため、レンダリング時間はDV編集を行った時の比ではないことは覚悟しておく必要はある。とはいえ、HD編集をパソコンで行えるようにしたことで、その存在をより身近にしたことは大きな意義があるといえるだろう。

挿入タイトルの詳細設定
テキストを入力したら「追加」ボタンで入力内容を確定する。
ビデオトランジョン設定
場面の切り換え時などに使うと効果抜群。様々なパターンが用意されており、それぞれプレビューが可能だ。
編集設定画面
オリジナルDVDを作成したい場合は「MPEG-2変換」にチェック。保存先を選択したら「編集開始」をクリック。

 

第1回 1. Hi-Visionとは
2. 「GR-HD1」概要
3. 「ビクターハイビジョンワールド」
 ■ハイビジョン [用語解説]
第2回 1. ハイビジョン映像を「撮る」
2. 「HD1」徹底画質評価
第3回 1. 専用ソフトで作品を創る
2. HD1の持つ様々な可能性