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高速記録は、あらかじめデジタル情報がHDDやメモリーに納められていて、記録ディスク間で高速で書き込む処理法である。
現在、120GB程度のHDDが汎用として普及しているが、HDDと組み合わせたHDD/Blu-rayハイブリット・レコーダーも登場しよう。また、パソコン部門へのBlu-rayディスクの導入も計画されているようで、当然書き換え型のBD-REディスク、現在規格が検討されている追記型のディスクでの高速記録が実現されよう。
ディスク側において、高速記録を実現する条件に記録膜素材の高速応答化がある。TDKでは、すでに、新開発の技術〜記録膜組織や独自の熱処理により高速記録を実現している。その速度は記録転送レート144Mbps、つまり現行Blu-rayディスクの4倍速、さらに書き換え型では6倍速の216Mbpsでの記録・再生にも成功している。
BD-REディスクの高速記録では、オーバーライト特性も重要なポイント。デジタル記録・再生方式では、アナログ方式のように消去機能を持たず、既記録情報の上に新情報を重ねて記録するオーバーライト方式を採用しているが、繰り返し使用によりジッター成分が増加することがある。TDKでは、このジッターの増加を抑えることに成功している。
規格化の進捗や市場動向などもあり、現段階では高速記録の製品化に関する予測は難しいが、HDDにエアチェックしたBSデジタル・ハイビジョン番組を、まずは2倍速程度でダビングできるHDD/Blu-rayハイブリット・レコーダーも登場するであろう。
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