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| SC-7S1(上)とMA-9S1(下) |
マランツのフラッグシップとして登場した超弩級セパレートアンプSC-7S1/MA-9S1は多くのオーディオマニアを魅了したが、その開発の背景にはイギリスの名門B&W社の最高級スピーカーシステムSignature
800の存在がある。当時、現代的なスピーカーシステムの頂点に立つ銘機Signature 800の能力を最大限引き出すアンプが存在しない、という話がささやかれていただけに、究極のセパレートアンプの登場はタイムリーであった。また、同モデルを始めB&W社の製品を我が国に紹介するマランツ社のテクノロジーを世に問う絶好の機会ともなった。
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SC-7S1/MA-9S1の開発のコンセプトは、従来の概念にはなかった理想的なチャンネルセパレーション特性と瞬時電流供給能力の実現にあった。その成果は絶大でSignature
800が朗々と鳴り響いて広大な音場空間を再現し、B&Wのトップモデルの実力を知らしめた。
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| このB&W社のトップモデルとのベストコンビが誕生して2年余、SC-7S1/MA-9S1のテクノロジーを継承するインテグレーテッドアンプPM-11S1が誕生した。上級機で培われた先進フォーマットのSACD/DVD-Aに対応するアブソリュートSAテクノロジーとノウハウを踏襲しながら、そのサウンドを象徴するニュープレミアムデザインを導入、視覚的にも新時代に相応しいデザインでの鮮烈なデビューとなった。
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| 究極のセパレートアンプを最先端技術で統合したインテグレーテッドアンプの誕生に伴い、そのテーマにも掲げている次世代フォーマットSACDの魅力を100%引き出すプレーヤーシステムの開発も同時に企画されSA-11S1が登場する。同社では、CDとSACDの2チャンネル再生はステレオコンパチブル機、SACDのマルチチャンネル再生はユニバーサル機で、という区分が確立されつつあるようだ。本機は、近年純粋オーディオプレーヤーの標準構成として定着すべきCD/SACDステレオコンパチブル構成で、2ch再生のレファレンス機としての完成を目標にしている。SA-11S1/PM-11S1のベストコンビ誕生の根底には、SC-7S1/MA-9S1開発時のメインテーマである“10年以上使える技術”が脈々と流れている。
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