デノン プロダクトレビュー
フルHD対応プロジェクターとの組み合わせ視聴を試みた
ユニバーサルプレーヤー
DVD-A1XVA
¥451,500(税込)
レポート/山之内 正
フルHD対応プロジェクターとの組み合わせ視聴を試みた
ディスプレイの世代交代が急速に進んでいるが、画質面から見た最大の話題はパネル解像度の向上だ。1920×1080画素のフルHDパネルを採用した薄型テレビやプロジェクターが昨年から続々登場し、ハイビジョンディスプレイの本命として注目度は一気に上昇。今年はその動きがさらに本格化し、フルHDディスプレイの数や種類が一気に充実する勢いだ。
フルHDディスプレイとハイビジョン映像の相性がいいことはいうまでもないが、ホームシアターのメインソースであるDVDはどうだろうか。DVDの映像信号は720×480画素なので画素変換(スケーリング)が不可欠になり、そのアルゴリズムの良否が問われることになる。
デノンのDVD-A1XVAは、そこに着目してDVDの画質改善にこだわりを見せたユニバーサルプレーヤーだ。同社のフラグシップ機DVD-A1XVをベースにした本機は、スケーリング回路を最新バージョンにグレードアップし、HDMI端子経由で1080pへの変換を実現する機能を新たに搭載したことが最大の注目点。スケーリング回路はDVD-A1XV同様、デノンがアンカーベイ・テクノロジー社と共同で開発した。DVDoブランドで知られる同社のスケーリング技術はプロからも高い評価を獲得しており、DVDプレーヤーの最高峰に投入する技術としてふさわしい性能を有している。
1080pの画質メリットは、120インチ超の大画面視聴で明らかになった。結論から言うと、見慣れたDVDの映像が本質的に生まれ変わり、立体感を伴う質感表現に顕著な差が表れた。もやもやとしていたディテールがすっきり見通せるようになり、テクスチャーや微妙な立体感が浮かび上がってくる。ビクターのDLA-HD12Kではレンズのフォーカスがピタリと合ったときの曖昧さのない映像のタッチが感じられ、ソニーのVPL-VW100の映像からは、ハイビジョン映像に近いなめらかで柔らかいトーンが見えてくる。
DVD-A1XVAとハイエンドプロジェクターを組み合わせると、手持ちのDVDを片端から見直したくなるような、新鮮な感動を味わうことができる。DVDの映像がひとつの頂点をきわめ、ハイビジョンへの道筋を作る存在に生まれ変わるのである。

【SPEC】
【SPEC】●ビデオ関連端子:HDMI端子1、DVI-D端子1、コンポーネント出力2(RCA,BNC)、D2映像出力1、コンポジット出力2、S2映像出力2 ●オーディオ関連端子:光デジタル出力1、同軸デジタル出力1、DENON LINK1、IEEE1394端子2、アナログ音声出力(L/R)1、5.1chチャンネル音声出力端子1系統 ●SN比:125dB ●全高調波歪率:0.0008% ●ダイナミックレンジ:112dB ●消費電力:77W(待機時約1W) ●最大外形寸法:434W×170H×432Dmm ●質量:19kg ●問い合わせ先:デノン TEL/03-6731-5540