大好きな車とバイクを眺める6畳空間に、4K／100型のホームシアターを実現

公開日 2025/12/12 06:30 編集部：塚田真由子

愛する車とバイクが並ぶガレージが隣接

ここ児玉邸の専用室は、6畳のコンパクトな空間に、ホームシアター、DJ機器と、児玉さんの好きなものを詰め込んだ、まさに秘密基地のような空間だ。そしてポイントは、児玉さんお気に入りの車やバイクがずらりと並ぶガレージの隣につくられていることだ。

インストールを手がけたのは、AV Kansaiの岩元氏。児玉さんとは、カーオーディオを通じて10年以上前からの付き合いで、いわば “ツーカーの仲”。「児玉さんは、車やバイクなど、さまざまな趣味をお持ちの方。そんな人となりを尊重し、趣味のコレクションをディスプレイできる空間を提案しました」（岩元氏）。

ガレージには、カワサキ「Z1」やアウディ「R8」など、マニア垂涎の車やバイクが並んでいる

もともと実家でもホームシアターを楽しんでいた児玉さん。スクリーンは実家にあったものを巻き直して使用している

スクリーン裏にはパイオニアのプラズマテレビ「ピュアビジョン」50型を設置し、2ウェイとなっている

視聴位置後方。「機器や配線が外に出ているのがイヤ」ということで、スピーカーはすべてビルトイン。右側の窓にはいずれ電動カーテンを取り付けられるよう、あらかじめ電源を仕込んである

プロジェクターの設置位置を工夫して6畳100型を実現

岩元氏は、ホームシアターに関しても、児玉さんの趣味の世界を損ねないよう、細心の注意を払ってインストールしていった。スクリーンは垂れ壁を設け、スピーカーは埋め込み、機器類はラックを造作して、美しく収納した。

また、当初はフルHDプロジェクターで100型のプランを検討していたが、児玉さんが4Kプロジェクターの映像に惚れ込んだことから、急遽プランを変更。既に100型の寸法で図面をつくっていた岩元氏は、児玉さんの想いに応えるべく、隣室にあたるトイレの壁を掘り込んでプロジェクターを設置。6畳で4K／100型を見事に実現したのだ。

「好きなものに囲まれながら、好きな映画を好きな時にこもって観られる。こんな幸せはなかなか味わえません」と話す児玉さん。オーナーの趣味でシアタールームを彩ることができるのも、専用室ならではの大きな魅力だろう。

垂れ壁は造作で、その上には間接照明も仕込まれている。サラウンドを構成する7ch分のスピーカーは天井埋め込みタイプを選び、動線の邪魔にならないようにしてる

ブルーレイプレーヤーやAVアンプなどの機器類はAV Kansaiが設計したラックに収めている。天板を持ち上げると、パイオニアDJミキサー「DJM-700」やテクニクスのターンテーブルが現れる

隣室にあたるトイレの壁を掘り込んでJVCの4Kプロジェクター「DLA-X500R」を設置。6畳で4K／100型を実現した

好きなソフトは、車好きの児玉さんらしく『ミニミニ大作戦』。Perfumeのライブのブルーレイは、4Kプロジェクターのおかげで、レーザー光線による演出も鮮明に楽しめるのだそう

（撮影：大野博）

児玉邸ホームシアター概要

HOMETHEATER DATA　●住宅形態：戸建／新築 ●家族構成：夫婦＋子ども ●ホームシアターの広さ：約6畳 ●画面サイズ：100インチ＋50インチ ●サラウンド：7.1ch ●インストール内容：機器設置、システムプランニング、造作家具アドバイス、照明プランニングほか

SYSTEM LIST　●プロジェクター：JVC DLA-X500R ●スクリーン：オーエス 100インチ ●プラズマテレビ：パイオニア PDP-504HD ●ブルーレイプレーヤー：パイオニア BDP-LX91 ●AVアンプ：デノン AVR-X4000 ●フロントスピーカー：KEF Ci160QR ●センタースピーカー：KEF Ci160QR ●サラウンドスピーカー：KEF Ci160QR ●サラウンドバックスピーカー：KEF Ci160QR ●サブウーファー：KEF R400b ●調光装置：パナソニックリビングライコン ●AVラック：AV Kansaiオリジナル