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ニーズ別に必要な機器を紹介

高音質配信サイト「e-onkyo music」でCDを超える高音質を楽しもう!

2010/07/07 ファイル・ウェブ編集部
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e-onkyo music」は、CDを超える高音質音源を配信するサイトとして2005年8月に誕生しました。2005年と言えば、日本でiTunesがサービススタートした年。非可逆圧縮のAACコーデックで配信するiTunesに対し、当初から「ハイクオリティ」をキーワードにロスレス音源を用意したe-onkyo music。現在ではクラシックやジャズ、ポップスから演歌まで幅広いジャンルの高音質音源を揃えています。

2010年7月7日からは、さらにクオリティの高い24bit/192kHz音源の配信がスタート。音源のコーデックもWMALosslessのほかWAVとFLACが加わりました。さらに、これまで熱望されていたDRMフリーの音源配信も開始され、購入した音源を活用できる機器の幅が広がりました。※WAV、MQA、MQA Studio、DIFF、MLP (Dolby TrueHD)、32bit音源の配信は2023年4月25日をもって終了いたしました。

■e-onkyo musicの音源、ここがスゴイ

そんなe-onkyo musicですが、単に「ハイクオリティ」と言っても、具体的にどういう点がスゴイのかピンと来ない方もいるのではないでしょうか? ということで、e-onkyo musicの特徴をリストアップして詳しく紹介しましょう。

【CDよりもレコーディング現場により近い音を配信】

音楽製作の現場では、音源をCD(44.1kHz/16bit)よりも良い音で作っています。しかし、これまではCDというフォーマットの制約により、ダウンサンプリングして収録せざるを得ませんでした。それがいまやインターネットを使って大容量のデータを配信することが可能になったほか、NASやフラッシュメモリーなどの記録媒体を使ってオーディオを楽しめるスタイルが広まってきています。こういった理由により、ダウンサンプリングしない、マスターに近いクオリティの音源を提供することが可能になったのです。

サンプリングレートが高いとなぜ音が良いの?という疑問をお持ちの方は、こちらの山之内 正氏の記事をご覧ください。

【ロスレスコーデックで配信しているからデータロスがない】

音源のコーデックも、気にしたいポイントです。e-onkyo musicではロスレスコーデック(WMALossless/WAV/FLAC)で配信しているので、圧縮によるデータロスがありません。安心して高音質を楽しめるというわけです。

【DRMフリーだから、様々な機器で楽しめる】

DRMとはDigital Rights Managementの略で、デジタルデータの著作権を守り、利用や複製を制御・制限する技術のことです。これまでe-onkyo musicで配信してきた音源にはこのDRMがかかっており、再生できる機器やディスクにコピーできる回数の制限がありました。

しかし新しく始まったDRMフリー音源配信サービスではこの点がクリアされ、音源をDLNA経由で他の部屋にあるPCで聴いたりという風に、高音質な音楽をさまざまに活用して楽しむことができるようになりました。DRMフリー音源は今後も順を追って増えていくとのことです。

■楽しむためには、どんな機器が必要なの?

自分がどんな機器を持っているのか、また、どんな使い方をしたいかによって、必要な機器は変わってきます。ニーズ別に4つのプランを見ていきましょう。

【とにかくすぐ使ってみたい方】
・必要な機器:パソコン(WIndows/Mac)、パワードスピーカー、USB-DAC

まず必要なのはパソコン(詳しい動作環境はこちら)。これまではWindowsのみでしたが、7月7日からMacでも利用できるようになりました。こちらに再生ソフトを用意しましょう。

Windowsパソコンの方はデフォルトで入っている「Windows Media Player」のほか、「iTunes」、「Media Monkey」、「WinAMP」、「Songbird」、「foobar2000」などのフリーソフトをダウンロードして使えます。

Macの方は「iTunes」や「Songbird」、「Play」などを用意しましょう。再生ソフトについての詳しい情報は、こちらで解説されています。

パワードスピーカーとは、アンプを内蔵したスピーカーのこと。パソコンやDACから送られてきた音楽信号を増幅して音を鳴らしてくれます。

USB-DACとは、デジタルの音楽信号をアナログに変換し、スピーカーで再生できるようにしてくれるもの。PCの内部にもDACは搭載されていますが、外付けのUSB-DACを使った方がより精度の高い信号変換が可能です。ヘッドホンアンプを搭載しているモデルも多いので、それを選べばパソコンでもヘッドホンでも良い音が楽しめます。

パソコンとUSB-DAC、パワードスピーカーの接続の基本ですが、下の図のとおり。パソコンにたった2つの機器を加えただけで、パソコン内蔵のスピーカーよりも一歩グレードアップした音で楽しめます。

USB-DACもパワードスピーカーも、手頃な価格で購入可能!気になる製品はこちらで探してみてください。

各メーカーのUSB-DAC製品一覧
各メーカーのヘッドホンアンプ搭載USB-DAC製品一覧
各メーカーのパワードスピーカー製品一覧


【手持ちのオーディオ機器を活かしたい方】
・必要な機器:パソコン(WIndows/Mac)、USB-DDC、プリメインアンプ、パッシブスピーカー

もうオーディオ機器をある程度持っている方には、USB-DDCを導入したスタイルがオススメ。USB-DDCとは、パソコンに入っているデジタル信号をデジタルのまま取り出して、プリメインアンプなどに伝送できるというもの。こんな感じのスタイルが実現できます。


お気に入りのパッシブスピーカーもアンプも、そのまま使えるのがポイント。パッシブスピーカーなら、パワードスピーカーよりもさらに沢山の選択肢から製品を選べるのも嬉しいところです。より音にこだわりたい方にオススメのスタイル。

各メーカーのUSB-DDC製品一覧


【ネットワークを活用したい方】
・必要な機器:Windowsパソコン、AVアンプもしくはネットワークプレーヤー、ルーター

AVアンプやリンのDSのような製品を導入して、ネットワークを活用した自由度の高いスタイルを楽しむことも可能です。

DLNA対応のAVアンプとPCをLANでつなげば、離れた部屋にあるPCや、DLNA対応オーディオコンポでも同じ音源を再生できます。オンキヨーのミドルクラスAVアンプ「TX-NA808」などはPC内のWAV/WMA/WMA(DRM)/WMA Lossless/MP3/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/リニアPCMの再生に対応。24bit/96kHz音声にももちろん対応しています。さらに「Compatible with Windows 7」ロゴ認証を取得しており、Windows 7搭載のPCとLANで接続すると、PCがAVアンプを認識しWindows Media Playerからリモート再生を行い、AVアンプ側にプッシュしたオーディオデータを再生することもできます。

またネットワークプレーヤーを使えば、ネットワークの恩恵をPCレスで享けることが可能です。
例えばe-onkyo musicでダウンロードした音源をNAS(サーバー機能付きの外付けHDD)に保存しておけば、PCを立ち上げなくても簡単に音源を楽しむことができます。ネットワークプレーヤーの機能や使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。



各メーカーのネットワーク対応AVアンプ製品一覧
各メーカーのネットワークプレーヤー製品一覧


【パソコン1台で済ませたい方】
・必要な機器:オーディオPC

いろいろ外付けの機器を買わずにパソコン一台で済ませたい!という方には、これ1台あればOK!なオーディオPCを利用するのがオススメです。

HDC-1L

E713A9

たとえばSOTECブランドの「HDC-1L」は本機専用開発のサウンドボードを搭載。オンキヨー独自のVLSC2回路のほか、バーブラウン製DAC「PCM1796」を採用したり、筐体に振動対策を施したりしています。また「E713A9」は複数の特許出願中技術を投入したスリムスピーカーが内蔵されています。どちらも音質にこだわったモデルです。

それに、音楽再生時には付属ソフト「CarryOn Music ver.10」や「PURE SPACE」を使えるので、ソフトのインストールも別途行う必要なし。オールインワンのパソコンを購入すれば、とてもシンプルに高音質音源の良さを味わうことができます。


各メーカーのオーディオ用PC製品一覧


e-onkyo musicを楽しむのに必要な機器が分かったでしょうか?次回の更新では、機器の準備から購入、再生までを図付きで詳しくレポートします!

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