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海外メディアが報道

既存のBDプレーヤー/レコーダーでも3D再生が可能に?

2010/01/18 ファイル・ウェブ編集部:風間雄介
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今のところ真偽が定かではない話なので、コラム欄でかんたんにご紹介します。

昨年末に海外メディアで、既存のBDプレーヤーでもファームウェアなどのアップデートによってBlu-ray 3D規格のディスクが再生できるようになる、という記事が掲載されました(元記事はこちら)。

記事では、Blu-ray 3Dの再生に必要な条件として、HDMI 1.3を搭載していること、BD-LIVEに対応していること、機器のアップデートが可能なことを挙げています。

もちろんHDMI 1.3では、1080/60p×2chのデータ量を伝送するにはスペックが足りません。ですからHDMI 1.3の対応機器で「Blu-ray 3D」ソフトを3D再生する場合は、解像度が1,080i×2chに落ちる、とこの記事では解説しています。

記事を読むと、上記の条件を満たす全てのBD再生機器がBlu-ray 3Dの再生に対応するように書かれており、これには「ホントかよ」と突っ込みを入れたくなりますが、少なくともPS3の全機種が、Blu-ray 3Dの再生に対応するアップデートを実施することを検討していることは、BDAやSCEがすでに公表しています(関連ニュース)。PS3に搭載されているHDMIのバージョンはご承知の通り1.3なので、Blu-ray 3Dの3D再生には、必ずしもHDMI 1.4が必要でないことがわかります。さらにHDMI 1.3のスペック上の限界から、再生時には解像度が落とされるであろうことも容易に想像されます。

もし記事が本当であれば、この1〜2年に販売されたBDプレーヤーやBDレコーダーの多くで、Blu-ray 3Dの再生ができることになります。もちろん本命はHDMI 1.4を搭載した、フルHD 3Dに対応した機器であることは間違いありませんが、解像度は落ちても、しばらくは3Dを再生できればそれでいい、と考える人も多いはずです。3D対応テレビを買い替え/買い増しする必要は出てきますが、導入へのハードルはかなり下がることでしょう。

この件について某メーカーに尋ねてみましたが、「Blu-ray 3Dの規格自体が昨年末に策定されたばかりなので、いまは何とも言えない」との回答でした。

特に最近BDプレーヤーやレコーダーを購入した方は、3D再生のために機器を早期に買い替えることをためらうことも多いはずです。3Dの魅力をより多くのユーザーが享受できるよう、メーカーの積極的な対応に期待したいところです。

[追記:記事をお読み頂いた方から、HDMI 1.3と1.4の帯域は同一であり、1080/24p×2ch収録されたBlu-ray 3DならPS3(HDMI 1.3)でも解像度を落とさずに伝送可能では、とのご指摘をいただきました。現時点でSCEはPS3のBlu-ray 3D再生について詳細な仕様を公表していませんが、データ量の面から考えた場合、1080/24p×2chのソースを解像度を落とさずに伝送できる可能性もあります。]

[追記2:本記事の続報をこちらで公開しました。ぜひご覧下さい。]

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