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今週の読者投票

インフラは整った − 宅内AVネットワークは本格普及期へ

公開日 2009/06/22 19:05 Phile-web編集部
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6月15日〜6月21日の読者投票:Phile-web読者の家庭内ネットワーク環境は?

きのう、ビル点検のための停電があった影響らしいのですが、今朝出社したら、社内のスイッチングハブのいくつかが破損し、ネットワークに接続できないという事態に見舞われました。

イーモバイルなどで急場を凌いでいるあいだに、社内ネットワークの責任者が無事復旧させたので事なきを得ましたが、あの状況がしばらく続いていたらと想像するとゾッとします。

我々はウェブサイトの運営を生業としているので、ネットへの接続環境がなければ全く仕事になりませんが、これはネットに直接関係する仕事に限った話ではないでしょう。メールや社内ネットに接続できなければ仕事に重大な支障をきたすという方も多いはずです。

家庭内においても、いまやネットワークへの接続環境が無いという方はほとんど皆無でしょう。この環境を複数の部屋に広げれば、DLNA対応機器間を接続し、リビングに置いたレコーダーで録画した番組を寝室のテレビで見る、ということが可能になります。ただしご承知の通り、HD映像をストリーミング配信するには、それなりのネットワークスピードが必要になります。そこで今回は、読者のみなさまのネットワーク環境について尋ねてみました。結果は以下の通りです。


ネットワーク環境を有線/無線に分けると、有線LANが68%と圧倒的に多かったのが特に印象的でした。中でも1Gbps以上のいわゆる“ギガビットイーサ”が20%と約5分の1を占め、明らかに一般の普及率よりも高い数値となったことから、あらためて当サイト読者のみなさまの先鋭度が確認できました。

一方、無線LANはすべて足し上げても27%程度と、有線LANの半分以下という結果になりました。配線の手間が不要な無線LANにはメリットが多いのですが、一方でなかなか次世代規格「IEEE802.11n」から“ドラフト”の文字が取れず、いまだに正式規格が策定されないなど、不確定な要素が多いのも事実です。また、特に鉄筋コンクリートの家庭では電波が届きづらく、スピードが落ちる可能性が高いこと、さらには情報漏洩の危険性がゼロではないことなども、無線LANの普及促進を妨げる要因となっているかもしれません。

最近の住宅は、各部屋にLAN端子が配置されるのが当たり前になっているといいます。その接続スピードは非常に高いでしょうから、HD映像の転送もほとんど負担にはならないはず。ネットワークAVの普及に今後ますます弾みがつきそうです。

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