RW-02USBはこんなモデルだ
USB端子は前面右下に。背面にはオーディオ入出力端子、光入出力端子が並ぶ

 

RW-02USBの付属品。このほか、オーディオ用ケーブル、 フロッピーディスク(Windows98SE用ドライバ)が付属する

 

CD-Rは、今注目の的!

オーディオの新しい録音メディアとして、CD-Rが目下人気を集めている。単なるデジタル録音メディアとしてなら既にMDがあるし、リニアPCMならDATもあった。しかしCD-RはCDそのものが作れるのである。手持ちのCDプレーヤーでそのまま再生することができるし、またカーオーディオでもMDを追加する必要なくオリジナルディスクを聴ける。それになんといっても、CD-Rの信号はMDとは違って圧縮のかかっていないCDの信号そのものだ。DATの音質とMDの操作性を備えたものとして、オーディオ・ファンに喜ばれるのも当然のことといっていい。またCD-RW対応機なら、何度も書き換えできるメディアCD-RWだって利用できる。

RW-02USBはパソコンとの共有ができる!

ところでCD-Rにはもうひとつ、パソコンの大容量記録メディアという側面がある。パソコン用のメディアとして、CD-Rはすでに広く浸透している。しかしオーディオ用CD-Rとパソコン用のCD-Rはこれまでなぜか共存してこなかった。このRW-02USBは、その共用を可能にしたこれまでにないユニークな製品である。

オーディオ機としての高音質設計

オーディオ・ファンの目を引くのは、20ビットAD/DAコンバーターの搭載であろう。DVDが登場して24ビット時代になったとはいえ、CDは16ビットだ。20ビットでの録音再生というのは、その信号処理精度の高さを物語るものにほかならない。特にADの20ビット処理は、アナログ入力での高度な解像力を保証するものといっていい。さらにエソテリック・ブランドなどで定評のあるドライブ・メカニズムやデジタル回路、アナログ・ステージなどの信頼性も見逃すわけにはいかない。

ファイナライズ4倍速。これは速い

一方機能性の点ではファイナライズを4倍速としたことが注目される。ファイナライズは録音したCD-Rを他のプレーヤーで再生できるようにするための処理だが、従来は5分近くかかるものもあった。本機は約1分でそれが完了する。これは速い。

録音に便利な機能が充実

さらにはデジタル・レベル・コントロールを備え、アナログ入力でもデジタル領域でのレベル調整が可能。またオートトラック・インクリメントといって、デジタル信号で曲の変わり目を検出して自動的に曲番をつける機能も装備している。さらにソースとのシンクロ録音もできる。特に同一メーカーの製品というわけではなく、無信号状態を検出してのシンクロ動作だから、どのメーカーでも適用が可能だ。フェードイン/アウトはむしろMDでおなじみといえようか。ほかに曲数指定の録音という機能もある。

パソコン用として、音楽以外のデータ書き込みも

一方でパソコン用としては、本機はUSB仕様である。ホットプラグに対応しているので、パソコンの動作中にケーブルを抜いても(あるいは抜けても)問題はない。書き込みは4倍速。もちろん状況に応じて2倍でもリアルタイムでも可能だ。動作環境はWindows98SE/Me/2000およびMac OS9。付属のCD-Cookerで音楽CDの作成も簡単に行える(※CD-CookerはWindows対応。Macは市販のB's Recorder Goldが必要)。もちろん音楽以外のデータの記録も可能である。

オーディオ、パソコン、共用できるとこんなに便利

パソコンとオーディオで共用できるとなにが嬉しいのか、ということについては、すでに両方使っているユーザーには説明するまでもないだろう。大容量記録メディアと高音質オーディオ・メディアが一台で賄えるということである。オーディオ・ファンにとってはあらためてパソコン用のドライブを購入する必要がなくなるし、パソコン・ユーザーにとってみればCDプレーヤーとしても機能する。一石二鳥以上のものがあるわけだ。

尚、RW-02USBのUSBドライブ機能を省いて純オーディオに徹したオーディオ専用CDレコーダー、RW-02(希望小売価格¥50,000/税別)もティアックより好評発売中である。


オーディオ専用CDレコーダー
TEAC RW-02
希望小売価格¥50,000(税別)

オーディオ用としてこう使う パソコン用としてこう使う
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