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VGP分科会専任審査員、野村ケンジが魅力に迫る

磨き抜かれた洗練の“WOOD” − JVCのハイレゾ対応イヤホン「HA-FX1100」

2015/08/20 野村ケンジ
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“木”を振動板に用い、音楽ファンから高い支持を得るJVC「WOOD(シリーズ)」の最高峰モデル「HA-FX1100」。ハイレゾの繊細な表現をより高次元で再現するその実力は、国内最大級のデジタルAV機器の総合アワード「VGP2015 SUMMER」でも高い評価を獲得。細部を磨き上げた本機の魅力に野村氏が迫る。

幅広い音楽を鳴らし切る懐の深いサウンドが持ち味
(VGP分科会専任審査員/野村ケンジ)

ハウジングだけではなく、振動板にも木を素材とした“ウッドドーム振動板”を採用。さらにディフューザーやダンパーなどの精細パーツにまでウッド素材を利用するという、徹底したこだわりによって生み出された唯一無二のヘッドホン。それがJVCの“ウッドシリーズ” だ。


中でもここで紹介する「HA-FX1100」は、フラグシップモデル「HA-FX850」をベースに、11mm口径のウッドドームユニットや、ウッドと真鍮のコンビネーションによって精密に組み上げられた内部構造はそのままに、電気的な部分でのグレードアップを敢行。

絡みにくく見た目にも美しい編組ケーブルに加え、ウッドハウジングは高級感のあるシックな黒木目仕上げを採用。“エクスクルーシブモデル”に相応しい高い質感も見逃せないポイントだ

音響用ハンダの採用や、着脱式ケーブルを6Nグレードの編組タイプに変更することで、さらなるクオリティアップを推し進めている。ハウジング部も黒木目仕上げとなり、一段とシックな印象の外観となっているのも特長だ。


“ウッドシリーズ”といえば、アコースティック楽器との相性のよさ、自然な音色などのイメージが強いが、こと本機に関してはそれだけに留まらない。

もちろんクラシックやジャズなどは、ウッドドームユニットならではの美しい響きを存分に堪能できるが、JVCが標榜する“原音探究”を突き詰めたサウンドは、どんなジャンルの楽曲でも魅力的に聴かせてくれる。

例えばテクノポップ、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの演奏を聴くと、彼らがわざわざアナログシンセを活用して作り上げている、音の厚みや広がり感がとことん味わえるのだ。

リアルかつ多彩なサウンド表現を追求した結果、ハイレゾを含む幅広い音楽を鳴らし切る懐の深いヘッドホン。それが「HA-FX1100」の本質といえるだろう。

野村ケンジ氏


<匠の技が凝縮した“エクスクルーシブ”モデル>

徹底した音質チューニング

JVC技術陣のさらなるこだわりと情熱がつくりあげた“エクスクルーシブモデル”「HA-FX1100」。高純度の6N(99.9999%)OFCケーブルや伝送経路に音響用ハンダを用い、そのポテンシャルを最大限引き上げるため、試行錯誤の上、徹底したチューニングを施し、臨場感と音の滑らかさを磨きあげた自信作。ジャンルを問わず、ハイレゾ音源の空気感や繊細な表現までも余すことなく再現してくれる。





お問い合わせ:JVCケンウッド
TEL/0120-2727-87
https://www3.jvckenwood.com/

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